2010年7月4日日曜日

30.デジタルで音を表す

結局デジタルとは、情報を数値化するということです。音の情報も数値化さえ出来ればデジタルにすることができます。

では、音はどうやって数値化するのでしょう?
これまで何度か音を波形で見てきました。そうです!この波形をそのままデジタルにすればよいのです。波形のグラフを小さなマス目に描き、その位置を数字に記録していきます。当然マス目が細かいほど、元の音に近くなっていきます。

では、試しに波形を数値化してみましょう。
ある瞬間の音の波形を録ってみました(図30-1)。特にこの波形の赤で囲った部分をデジタル化してみましょう。

<図30-1 ある音を録音する>

上記の波形を拡大し、それを縦と横に線が入った方眼紙の上に置いてみます(図30-2)。

<図30-2 方眼紙の上に波形を置く>

縦の線と波形が交わる部分に途中まで赤く点を付けてみました。
この点の横軸の値を読み込んでいき、その数値をひたすら並べればデジタルデータの完成。これが音をデジタル化する作業です。

CDの中には、この数字の羅列が延々70分以上記録できるようになっています。CDを顕微鏡で見れば、アルミ箔の上に小さな凹みが付けられているだけです。この凹凸が0か1かを表し、それを10進数化すると、上記の数値が現れるというわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿