2019年8月11日日曜日

サステイナビリティ

サステイナビリティとかSDGsみたいな言葉は、単なる資本主義へのアンチテーゼではなく、本当に地球から資源が無くなっていく、あるいは資源の確保が難しくなっていく状況から生まれているっぽい。

資本主義というのは、未開のフロンティアがあり、そこから資源がどんどん採掘されるような状況において成り立つ経済システムであり、世界中からフロンティアがなくなりつつある今、資本主義自体が見直しを迫られているように思える。
お金はジャブジャブ作ることが出来るが、モノはある分しか使えないわけで、その限られた分量を世界中の人が取り合うわけである。

ある未来予測で、2025くらいまでは先進国はデフレが進むが(途上国での生産コストがやすいため)、それ以降はモノ不足が起きてインフレになるという。

あれー、限界費用ゼロ社会と逆の現象じゃん!
今まで信じていた話が微妙に崩れていく。
どこまでもモノの値段は安くなっていって、いずれゼロになるって話だったのに、どうも資源が足りなくなって、逆にモノの値段は高くなるのである。
もちろん、人は代替案をどんどん見つけるので、長い目で見れば、またコストダウンの方法を考えるだろうけど、限界費用ゼロ社会はそう簡単には起こりそうもない。

サステイナビリティとFabLab、あるいは個人によるFab活動は割りと相性がよい。
というのは、個人でFab活動することは、企業による大規模な生産のアンチテーゼであり、ハードウェアの地産地消という意味でも 、最適な生産が可能になる方向なのは確かだ。
であれば、長い目で見れば個人のFab活動はサステイナビリティを進めていくエンジンになる可能性はある。