2016年1月4日月曜日

自動運転車の普及

久しぶりのブログ更新です。

最近、自動運転車の話題が多いですが、私も大いに注目しています。
本当にはやく自動運転が普及して欲しい。歳をとるほど、運転が面倒になってきました。今は必要だから運転しているだけで、自分が運転するリスクが無くなるのなら私は喜んで運転することは止めますね。
AIやドローンなど、他にも先進技術に関する話題は多いですが、自動運転はその中でもとりわけ現実化が早いのではないかと期待しているのです。

今日も帰省から車を運転して帰ってくる途中、早く自動運転にならないかななどと思いつつ、自動運転に移行するにはどのような流れになるのかちょっと考えてみたのです。

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以前は、自動運転は高速道路から始まるのではないかと予想していました。
技術的に考えれば、高速の運転は比較的単調だし、長時間なので運転者側にもメリットは大きいはず。

しかし、ちょっと考えるとそう簡単でもなさそうです。
自動運転車が普及する途中は、自動運転車と普通の自動車が混在する状況が生まれるはずです。すべての車が一度に自動運転車になるのなら、確かに高速は一番最初に適用されるとは思うのですが、普通の自動車と混在となると、少し話は変わると思います。

一つは事故が起きた時の影響の大きさです。
高速はスピードが出ますから、簡単に死亡事故に発展します。もし自動運転車が絡むような死亡事故が起きた場合、誰がどのような責任を取るのか難しい問題が発生します。
それは高速でなくても同じという反論もあるかと思いますが、事故で死者が出るか出ないかは自動運転の取り組みにも大きな影響が出るでしょう。であれば、自動運転車の推進者もわざわざ高速道路から始めるような気がしません。

また、高速だけ自動運転車に乗り換えるということも、今のインターチェンジの仕組みでは難しそう。そこまで自家用車で行ったら、その車はどうなるのかとか。逆にあんまりアクセスは良くない状況が生まれます。
今すぐ、と考えると手始めに高速、とは思えなくなってきました。

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では、まずどのような箇所で自動運転車が普及するのでしょう。
もちろん、新し物好きの個人が買うこともあるでしょうが、私はやはり、自動運転車はまずタクシーとして使われ始められるだろうと思います。
自動運転車の事故責任は誰が負うのか、という問題については、まずタクシー会社が請け負います。そのリスクを請け負っても、運転手の人件費によるコストダウンのほうが圧倒的なら、タクシー会社は喜んで導入を進めるのではないでしょうか。

自家用車を持っている人でも、電車を使う場合や、旅行先など、ピンポイントでタクシーを使うことはあるでしょう。そのような用途に自動運転車はぴったりです。

同様な理由で、バスも自動運転車になり易いでしょう。
ただし、取り回しの良さを考えると、今と同じ大きさのバスではなく、もう少し小型になると思います。また、今でもバスはやや臨機応変な対応が必要な場合もあるかもしれません。そういう部分は残念ながらサービスは落ちることになります。

ただ、タクシーにしてもバスにしても利用料金が下がることによって、多くの人が利用するようになり、さらにタクシーやバスが増えるという好循環が起きるような気がします。
タクシー会社からすれば、Uberのようなサービスに対抗するというような意味合いもあります。

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タクシー会社が増えていき、利用料金が安くなっていけば、車を持たずに、いつもタクシーを使う人も増えてくるでしょう。
またタクシー会社も距離ではなく、定額料金システムなどを導入することにより、より多くの人が車を持たなくなるという選択をする可能性があります。

こうやって道路を走る車の自動運転車の比率がだんだん高まっていくにつれ、少しずつ交通事情に変化が現れるのではないでしょうか。

まずは何といっても交通事故の処理です。
自動運転車に全ての運転記録が残っており、周りの自動車の状況も記録されています。自動運転車が絡む事故全てにおいて、事故原因があっという間に明らかになり、ほとんどが人間の判断ミスに帰結することが明らかになります。

そうやって、手動の運転者にとっては、パトカーだらけのなかを走るような気持ち悪さ、気味悪さを感じるようになるでしょうし、そうなると運転する楽しさ、などというものはほとんど過去のものになるのではないでしょうか。

そのような状況で、どう考えても人が運転していいことはありません。自動運転車は圧倒的に素早い判断力で運転されるので、間違うことがまるでありません。自動運転車は周りに自動運転車しかいないことを認識すれば、車間を詰め、スピードを上げるでしょう。

そのような状況であれば、人が運転する車など邪魔以外の何物でもありません。
そうなれば、加速度的に運転をする人が減っていくと思われます。

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多分、自動運転車比率が50%を超えたあたりから、積極的に人間運転を排除する流れが起きると思います。そうなれば早晩、人が運転することは違法になると思われます。
このような状況になるのに、私の予想では50年はかからないでしょう。はやければ30年。

そしてその頃、自動車メーカーの意味も方向性も事業規模も全く変わってしまうでしょう。

そのような未来の自動車は、窓があってもなくても構わないし、何人乗りでも構わないし、道路標識も必要なくなり、道路に看板も必要なくなります。そうすれば街の作り方も変わってくるでしょうし、公共の施設や住む場所や商業施設の場所も影響を受けるでしょう。
ここまでいくとかなりの未来なので、自動車以外の要素もあり、ちょっと予想は難しくはなりますが・・・

そんなわけで、自動運転車はまずタクシーから、というのが今のところの私の予想です。