2012年3月12日月曜日

マジメに電子楽譜について考えてみるー軽さについて


本体を別にしてまで軽くする理由はあるでしょうか?

そもそも楽譜ってどのように置かれて使われるものでしょう?
一番多そうなのは、ピアノ、オルガン、キーボードなどの譜面台に置くという使われ方。鍵盤楽器にはたいてい譜面台がありますから、ここに置かれるというユースケースは非常に高いでしょう。
次に、単独の譜面台に置かれるというケース。オーケストラでは、ほぼ全ての団員が譜面台の上に楽譜を置いて演奏します。
そして最後に手に持つというケース。これはほぼ歌う人に限られるでしょう。声楽家や合唱団など。

手に持つ場合は軽いほうが良いに決まっています。
その一方、譜面台の場合は、電子楽譜は重くても良いような気がします。でも実際のところどうでしょうか。世の中の多くの譜面台は製本された楽譜を置かれる前提で作られています。そういった華奢な譜面台に重たい電子楽譜を載せるというのは、かなり不安です。上が重くなって譜面台が不安定になるので、ちょっと触れただけでもすぐに倒れそうです。倒れた時の音の大きさを考えると、音楽的には勘弁して欲しいです。

妙な言い方をするなら、譜面台というのは、楽譜にとってのインフラです。
すでに世の中には大変な数の譜面台が普及しており、これを生かそうと思えば、現状の楽譜レベルの重さであるほうが好ましいはずです。
譜面台の色や形状などもアンサンブルでは揃えたいでしょうから、電子楽譜だけ別の譜面台というのは見た目的にちょっと受け入れ難い選択です。
本当に電子楽譜が普及し尽くしたら、それにあった譜面台というのも考えられるでしょうが、一番最初に電子楽譜を普及させようと思うなら、今の譜面台を使わざるを得ないだろうし、そのために軽さは絶対条件だと感じるのです。

目の前に重い楽譜があると、音楽まで重くなってしまいそうです。そういう見た目や質感というのも演奏行為には重要な要素と考えます。
ですから私としては、電子楽譜にはそこそこの軽さを求めたいのです。紙と同じとはいかなくても、A4のアクリル板くらいの重さくらいにはなって欲しいと思います。

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