2010年6月9日水曜日

いま合唱がやるべきことー実践編

前回の続き、合唱する高齢者を増やそうという話。
このブログを読んでいる人の中には、若者の話ではないこと、芸術を突き詰める話ではないこと、から興味を持てない方もいるかもしれません。
しかし、マニアックな人が道を究めようとすると、世の人がついてこれなくなります。どのようなジャンルであれ、底辺が拡がることがまず重要とも思えるのです。
私の想定する底辺拡大とは、20〜30%増というような小さな話ではないのです。高齢者をターゲットとすれば日本の合唱人口が2倍、3倍にならないか、くらいのイメージです。合唱産業とでも呼べる市場が成り立つ規模のことです。

では、上記の想定に基づいて、いま私たちが何をすべきか(勝手に)考えてみましょう。
<シルバーコーラスフェスティバル開催>
最低年齢が50歳以上の合唱団が参加する合唱祭。もちろん、芸能人などのゲストは欠かせません。
<団運営サポートのサービス>
合唱団は通常、団員がそのままマネージをしますが、何かと人間関係のトラブルも起こりがち。歌い手とマネージは同列でないほうが、逆にきめ細かい運営ができるのではないでしょうか。
<高齢者の指導法の確立>
柔軟な若者と違い、基礎訓練は厳しいでしょう。また指導者があまりに高圧的だと、若者なら従っても、高齢者なら反感を買うかもしれません。個人の能力アップを焦点におくよりも、その場を楽しむこと、知的な満足感を与えることといったことを主体にした指導が良いと思われます。
<専用レパートリーの拡充>
これが難しいのですが・・・、ポピュラー曲だけでなく、有名なクラシック曲をシンプルに編曲するなど、ある程度の文化レベルを保ちつつ、気軽に取り組めるレパートリーが欲しいですね。ルネサンスものでもオルガン伴奏付きで歌うなど、アイデアは考えられます。
<学生合唱団との交流>
高校、大学合唱団のイベントとして、シルバーコーラスと交流の機会があればいいですね。高齢者には刺激になるし、若者にはボランティア的な気持ちも目覚めるかもしれません。
<持ち運びできる伴奏楽器>
重いピアノは何かと不便。軽くて二人で持ち運べる鍵盤伴奏楽器が欲しいです。多分、電子楽器。タッチにこだわらなければ、機能を減らして、こういう用途に適したものが開発できると思うのですが・・・。
<楽譜は大きく読みやすく>
何で世の中、小さくて細かい楽譜が多いんでしょうね。最近私もつらいです。

高齢者の気持ちが分かってない!という批判は甘んじて受けます。何かの議論のきっかけになれば嬉しいです。

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