2007年5月3日木曜日

音量を上げる

音楽を電気を使って伝える限り、伝えられる最大量は決まってしまいます。
電話、テレビ、ラジオ、CD、その他オーディオ系ファイル(MP3)など、全て伝えられる上限があるわけです。こういった上限を帯域などといったりしますが、デジタル音声信号で言えば、CDの 44.1kHz, 16bit というスペックが基本でしょう。
ちなみに、上記CDのスペックを帯域的に表現しようとすると、44100×16×2 ≒ 1.4Mbps となります。ADSL でもCD並みの音を送ることが出来るわけですね。(ちなみに 2 をかけるのはステレオ信号なので)

こういった限られたスペック内で、少しでも音量を上げるにはどうしたらよいか。
もちろん、信号自体を大きな数値にすれば良いのですが、そうすると、いつか信号の一番大きなところが、スペックを超えてしまいます。16bit の場合なら2の16乗なので 65535 より大きな数値を記録することが出来ません。
こういった場合には、信号全体のダイナミックレンジを圧縮した上で、音量をかさ上げすることが一般的です。ダイナミックレンジの圧縮は、コンプレッサーというエフェクトを使用します。
楽器の録音時にももちろんコンプレッサーは使うのですが、曲全体が出来上がった後で、さらに最後にもコンプレッサーをかけたりします。この場合、周波数帯域ごとに圧縮率を変えられるマルチバンドコンプレッサーが使われます。
これをうまく使うと、本当に音がすっきりしてくるし、もちろん音楽全体の音量がかさ上げ出来るので、ずいぶん印象が変わります。もちろん、現状世の中に流れている音楽のほとんどは最後にこういった処理がされているはずです。そして、こういったコンプレッサーの過剰な使用が、近年のCDの音量アップに繋がっているのです。
正直、クラシックのCDだって、こういう処理が全くされていないとは、私にはとても思えません・・・。実態は詳しくありませんが。

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