2006年10月2日月曜日

イルマーレ

オリジナル版を見た手前、やはり今公開中の「イルマーレ」を見ないわけにはいきません。
さて、感想の第一声としては・・・、悪くは無いけど、オリジナルの韓国版のほうが面白いかなあ、という感じ。
基本的に、ファンタジックなイメージだったオリジナルから、ハリウッド版はリアルな現実感を重視し、ストーリーもなるべく分かり易くさせようと努力している感があります。
あと、やはりお国柄が出るのでしょうか。やはりアメリカ映画っていうのは、すごくきちっと論理的整合が取れていないと製作側が満足しない、というような側面があるように感じます。特に、この映画、設定が大変面白いのだけど、タイムマシン的ネタというのは簡単にパラドックスが作れてしまうので、その穴のふさぎ具合に製作側の違いが現れます。例えば、駅で忘れた小物は、韓国版ではヘッドフォンステレオなのだけど、ハリウッド版では、ケイトが愛読している本。この本の内容を、映画のストーリーとオーバーラップさせたり、本自体が思わぬところで現れたり、いかにもハリウッド的な伏線のはり方。だけど、一度韓国版を見ていると、そういった小細工が逆に小賢しく感じられてしまいます。
もちろん、オリジナルのストーリーの面白さがあったからこそ、今回のリメイクになったのだけど、”待つ恋愛”みたいなテーマに変わってしまったのが、ファンタジー度を下げてしまった気がします。
なんか、「ソラリス」のハリウッド版リメイクを見たときの印象とすごく似ていますね・・・


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