2006年10月17日火曜日

大人こそファンタジー

最近、何となく思ったこと・・・
その昔、音楽文化っていうのは若者のためにあるものだと思っていました。実際、CDを買うのはほとんど若者だし、音楽の流行り廃りというのも若者が先導しているように感じていた。
そして、なぜか大人の音楽というと演歌、と相場が決まっています。少なくとも私が若者だった頃は、そんな感じだった。確かに、今でも演歌はオジ様、オバ様たちが好んで歌っていますし・・・
だから、自分が子供の頃、大人になったらみんな演歌を聴くものだと思っていました。なんで、あんな曲がいいんだろう、でもきっと大人になればわかるのかなあ、なんて感じていたのです。
ジャンルのことを言いたいわけではなくて・・・恐らく、今の私たちの世代は年を取っても演歌は聴かないかもしれません。でも、きっとユーミンや陽水やサザンとかが、演歌にとって変わる機能を持つようになるのだと思います。

歌の普遍的な内容はやはり恋愛。
若者が歌いたい歌は、現在進行形のリアルな愛の歌。等身大の自分たちが描写され、ありきたりでもささやかな幸せを願うといった内容が多いのではないでしょうか。自分に身近であるほど共感を得やすいのです。
その一方、大人が歌いたい歌というと、恋愛の現役で無くなった今、恋愛とはもはやファンタジーであり、妄想の世界。ありもしない夢物語を思い描きたいのです。そして、それこそ、大人の歌と若者の歌の違いではないかと、そんなことを感じたのです。

そう考えると、演歌のファンタジー性の高さに気付かされるのです。ファンタジーにやはり大切なのは、舞台設定と、小物。酒場とか、港とか、峠とか、岸壁とか・・・。もちろん地名も多くなります。不思議なことに、具体的な地名が付くほど、その歌詞はファンタジー性を帯びてきます。それは、かすかな想い出や、妄想が働く触媒の役目を果たすからなのでしょう。
そう考えれば、大人が演歌を聞かなければいけないという法はありません。つまり、大人は音楽にファンタジーを求めているのではないかと、思うのです。そして、そう考えれば大人の聞く音楽のトレンドというのが掴めるような気がするのです。

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