2006年10月12日木曜日

シェイクスピアを読む

芸術に携わる者ならシェイクスピアくらいは読んでおかなきゃ、と何度思って、その度に挫折したことか・・・。なぜか、文庫本は何冊も持っているのだけど、実は一つとして読破したことがなかったのでした。恐らくその理由は、戯曲という形態が今ひとつ自分にしっくりこないのと、古典的で過剰な比喩の数々に意識が朦朧としてしまうからなんでしょう。
今、ヴォア・ヴェールでマンチュヤルヴィ作曲「四つのシェイクスピアの歌」を練習中で、先日も合唱祭でその中から2曲を演奏したわけですが、せっかくこういう曲を練習しているのだし、もう一回シェイクスピアを読んでみようと思いたったのです。
もちろん読むのは、今練習している曲の詩が入っているヤツ。まずは、「マクベス」から。
ああ、今まで何でマクベスから読み始めなかったんだろう、と思いましたよ。だって短いんだもの。3~4時間くらいで読めました。もちろん長編になれば、もっと複雑になり、内容も重厚になるのだろうけど、シェイクスピアの雰囲気をまず知るには、短いものから入るのがやはり良いような気がします。
ちなみに、「四つのシェイクスピアの歌」の三曲目「Double,Double Toil and Trouble」がマクベスから引用された詩。物語では、三人の魔女が気味悪い魔法のスープを歌いながら作っている、という設定。この魔女たちがマクベスに予言を語るのですが、それが物語りを動かすきっかけになったり、オチの伏線になったりします。

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