2010年12月18日土曜日

PD合唱曲に「移動ド練習曲」シリーズ開始

先日、練習曲シリーズと題し、PD合唱曲内に、最初から練習用として使う曲をアップし始めました。今回は、そのシリーズ中に、さらに小シリーズ「Movable Do Etude(移動ド練習曲)」というのを作ってみました。

iPhoneで最初に作ったアプリが"MovableDo"、つまり移動ド練習用のアプリでした。もともと移動ド信仰者である私が練習用の曲を作るなら、移動ドによるソルフェージュ訓練用のものになることは、よく考えれば自明な成り行きです。
そう、いつかは私はこれらの一群の曲を作らねばならなかったのです。実は、これまでも何度もソルフェージュ訓練用の曲を作ったらどうか、という考えは持っていたのです。あれこれ曲集の中身を夢想する度に、なにやら壮大なモノになってしまいました。
もちろん、私は専門的に音楽教育に携わっているわけじゃないですし、そういうことをアカデミックに追求したこともないのですが、ソルフェージュ向上の方法については、合唱を始めた頃から大変興味を持っていました。

残念ながらソルフェージュに関していえば、現実の訓練の現場というのは、全然システマチックじゃないし、計画的なものでもありません。なら、ややゲーム感覚で、あわよくば自分の苦手な部分に気付いてくれればラッキー、程度の訓練用の曲で十分じゃないかと思ったわけです。取り上げる方も、多少の気楽さがないとなかなか手にとってもらえません。
そんなわけで、結局衝動的に作り始めました。
こちらから辿って下さい。すでに4曲ほど作ってみたところです。今後もなるべく、曲調、難易度をランダムに散らせて作っていきたいと考えています。
今のところ、各曲は二声で作ってあります。単純にソプラノ/テナーが上の段、アルト/ベースが下の段を歌えばよいでしょう。四声別々のパートだと、前に立つ人が合っているか間違っているか認識するのが難しくなるので、このくらいが妥当ではないかと考えました。

さて、練習で実際に使う際には、以下のような流れがよいでしょう。
1.練習するその日に初めて楽譜を配ります。
2.その場で、数分各自で音符を(歌わずに)見てもらいます。
3.最初の音だけ与え、一度も音符を弾かずにいきなり歌ってもらいます。
4.歌えなかった場所を、各自でもう一度歌わずに確認してもらいます。
5.歌う→歌えない場所確認、を繰り返します。

なお一度練習した楽譜は、それで用済み。曲を記憶してしまうと、ソルフェージュの練習にならないですから。

はた迷惑でしょうが、ウチの合唱団で何曲か実験してみて(歌ってもらって)、またいろいろ方向性を修正します。
これを読んでいる方で興味がありましたら、是非、皆さんの合唱団で試してみて下さい。ご意見ご要望がありましたら何なりとお知らせ下さい。
いろいろなところで使ってもらえるととても嬉しいです。

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