2010年4月27日火曜日

みんなクリエーター〜オジさんはアート嫌い

オジさんとは私のような40代以上の中高年世代のことです。もう私もそう言われて否定できない年代になってしまいました。
確かに世の中の仕事を動かす中心世代ではあります。そしてこの世代が、何か新しいモノを考えなければいけない立場にあることも多いでしょう。

何度も言うように「何か新しいことを考える」ことは、芸術家が新作について思い巡らすことと同じような側面を持っており、ある意味、非常に芸術的な行為であります。ですから考えなければいけない当の本人が芸術嫌いであっては、素晴らしいアウトプットを求めることは困難であると言わざるを得ません。

しかし、オジさんはアート嫌いであることが多い。アートというと、ファッションとか、前衛芸術とか、メディアアートとか、何やら怪しげで業界っぽくて、そういう胡散臭い雰囲気をオジさんは嫌います。いい年して、オシャレなスーツを着こなし、外車なんかに乗って、ブランドモノの小物に身を纏う人間なんて嫌悪の対象ですらあります。それよりかは、何々機能搭載とか、何ギガ何とか搭載とか、そういうスペックに憧れます。技術者では、Apple嫌いもこういったタイプの人たち。

それに比べれば若者はいくぶん、アート指向を持っています。それは若くて頭が柔軟だから、と言うだけではありません。恐らくアートへの興味は、外見的な美しさへの興味であり、詰まるところ異性への憧れから来るものと私は思っています。美しいモノに憧れ、それに好かれたいと思う気持ちから自らも美しくありたい、という気持ちが無意識下にあるのです。

アート好き、なんて言うと、いけ好かない、すました野郎だなんて思っているうちは新しいことを思いつくのは不可能でしょう。少なくとも、今求められていることは製品やサービスの機能競争への反省であり(現代音楽も似た問題を抱えていると思う)、もっと新しい基準の美しさです。オジさんたちにも、是非、外観やデザインの美しさを感じて欲しいと思います。
��オシャレなスーツを着て外車を乗り回すことを奨励しているわけではありません。念のため)

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