2006年9月4日月曜日

指揮の練習

前回書いたラヴィアンの指揮ですが、本番前合計4回の練習がありました。私が来る前にすでに音も取ってあり、後は私が振るだけ、の状態から練習が始まったのでした。
私はもちろんプロの合唱指揮者として活動しているつもりではないので、これってかなり厳しいシチュエーションなんです。いつも指揮している合唱団では、音取り段階から自分が前でやっているので、大体音を取っている間に曲のイメージや指揮の方法なんかは自然に出来てきます。ところが、初めて行った練習で音が取れていて(しかも岸先生の指揮で一度本番経験あり)、そんな状態で初めて指揮を振るというのは、身が縮むような思いなのです。
もちろん初めての練習前には、楽譜を読んだり、テープを聴いたりして、指揮のイメージを何とか作ろうと努力してはみました。だけど、やはり最初の練習は随分うろたえてしまったように思います。やはり私の中でしっくりくる振り方が決まるまで、数回の練習は必要でした。

こういう話って指揮をされている方としたこともないので、ほかの指揮者の方はどんなふうに解決しているのか、私には皆目検討がつかないのです。
もちろん歌も、みんなと歌わないとなかなか音が取れないとか、そういうこともあると思います。でもそれって、ちょっと素人くさい。うーん、そういう意味では私はまだまだ指揮者としてはかなり素人クサいのかもしれません。
もちろん初めての練習前に、楽譜を読んだだけで曲作りをイメージし、振り方まで決めてしまう、なんてことを要求されるわけではないのだけど、それでも、ある程度それなりに振りつつ、さりげなく指揮の仕方を修正していくっていうのは経験豊かな指揮者ならきっと自然に出来ているんだなあ、と実感しています。

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