2005年11月10日木曜日

無伴奏合唱の作曲

オリジナル作品一覧を見てもらえばわかりますが、ここ十年来、私は無伴奏、すなわちアカペラ合唱曲ばかり書いています。
作曲を始めたときもアカペラでしたが、このときはピアノ伴奏がうまく書けなかったから。それからピアノ伴奏付きの曲を何曲か書いたのだけど、自分自身の合唱活動とシンクロするように、私の作曲の傾向がすっかりアカペラに移ってしまいました。
もちろん、アカペラとピアノ伴奏付きの曲は作り方も異なるわけですが、実際のところ、そういう差にどれだけの人が敏感に気付いているのか疑問に感じたりもします。
単純に考えれば、ピアノ伴奏曲の方が音符の数が多いから、作曲のレベルも高いように思われますし、何しろ派手で壮大な曲を作ることが可能ですから、一般ウケもいいでしょう。そういった表面的な効果から、ピアノ伴奏の曲はまだまだ広く好まれています。私はそれ自体は全然否定しないし、邦人合唱曲の数々の名曲があることも良く知っています。
問題なのは、そういった音楽傾向を単純にアカペラ合唱に対しても求めてしまうような態度です。
アカペラで、やたらと高音で派手なエンディングがあったりするのは(まあ、人のことは言えませんが)、本来的にアカペラの特質を生かしているとは思えません。

もう一つ、重要な点も指摘したいです。
通常、音楽は、メロディ、ハーモニー、リズムといった要素で考えられるわけですが、単純にあるパートをメロディに、他のパートをハーモニーとリズムに、という書き方はアカペラでは決して好まれないということです。その一つの表れがルネサンスポリフォニーに対する嗜好であることは確かでしょう。しかし、作曲する側がそういうことを考えずに、メロディ主体の音楽をそのままアカペラにしてしまうと、かなり安直な作曲になる場合があります。
自分としては、そういう安易さに陥らないことを肝に銘じているのですが・・・(続くのか?)

0 件のコメント:

コメントを投稿