2015年4月25日土曜日

未来の戦争

戦争なんて物騒な・・・と思いつつも、思考実験というか、ある種のファンタジーだと思って読んでみてください。

ここ数日首相官邸で放射性物質を装着したドローンが見つかったという事件が世間を賑やかしています。
ドローンがこれだけ流行りだしていたにも関わらず、首相官邸をアタックしたという事件があって急激に法規制を始めようという議論が巻き上がるあたりに苦笑しますが、ドローンがこのような事件に使うことができるということを国民に知らしめたという意味で、今回は確かに象徴的な事件でした。

つまりドローンを使えば誰もがテロを行えるということです。
ドローンがどれだけ産業にメリットをもたらすかを考える以上に、社会にどれだけ不安を与えるかの方が先に立ち上がってしまった気がします。
かなりの人にドローンに対するマイナスイメージがついてしまったのは確かなことでしょう。


AI、ロボット、ドローンといった昨今話題の技術は、よく考えてみたら戦争に使うことに非常に経済的合理性があるような気がしてきたのです。

戦争は基本的に人の殺し合いです。とはいえ、今の世の中、兵士の命とて大事にしなければいけません。戦闘機を作れば、コクピットは頑丈に作るでしょうし、脱出装置は必要でしょう。戦車を作っても、同様に中で操縦する人を十分守るような設計をするはずです。
つまり戦争に使う道具も人が乗る以上、そのためのコストを払う必要があります。

そう考えると兵器の無人化は、兵器の低価格化を引き起こすと思うのです。
国防費に十分にお金をかける国であれば、兵士は死なず、低価格化する兵器は大歓迎ですから、どう考えても無人兵器を作るようになるはずです。


昨今の戦争は、国家対テロリストといった、立場的に非対称な者同士が戦うことが多くなりました。
上記のような無人兵器はまず大きな国家が作るでしょうから、戦争のある時点で、テロリスト対無人兵器、という戦争が始まると思います。

しかし、相手が無人ではテロ軍団は勝ち目がありません。兵士の士気も落ちます。

兵器の低価格化は兵器市場に新規参入を招く可能性があり、そういった企業のいくつかがテロ組織に兵器を安く売るような商売を始めたらどうでしょう。
もちろんテロリストも喜んで、その無人兵器を買うに違いありません。

そうなれば、どちらかが無人兵器を使い始めたら、その流れは一気に加速し、戦争はほぼ無人兵器同士が戦うものに変わっていくような気がするのです。
そして、もはやこれは戦争というより、ゲームの世界です。


無人化した兵器が、戦争をした場合、勝者は技術力、戦術が勝った方になるでしょう。
しかし、人が現場にいなくなった戦争は、果てしなく長く続く可能性もあります。

兵士が死ななくなる戦争はもちろんいいことではありますが、そのような地域紛争が何かのはずみで暴走したらと思うと、それはそれで怖い話です。搭載しているAIがもし暴走したらとか・・・
そんなわけで、ITや技術の進歩は、戦争のあり方も根本的に変えてしまう可能性があると私には思えるのです。


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