2014年5月18日日曜日

クラウドファンディングの拡がり

浜名湖メイカーズミーティングに参加してきました。
多くの人と知り合うことが出来、大変刺激を受けた一日でした。

また,今日の催しではenmonoの三木氏の講演も聞くことができました。
内容的には私が昨今追い求めている情報と近いこともあり、改めて納得することばかりでしたが、クラウドファンディングによる資金調達状況のグラフがちょっと目を引きました。
その中でクラウドファンディングが成功した金額が、毎年加速度的に伸びている様子が良く分かります。
このペースで金額が伸びていくと、ほとんど数年のうちにクラウドファンディングは資金調達の重要な手段として完全に定着してしまうことが予想されます。


通常、クラウドファンディングはスタートアップのための資金調達に使うものと考えられています。
しかし、今日の講演や実際にクラウドファンディングを使っている方にお話を伺うと、クラウドファンディングを使うこと自体が宣伝であり、顧客獲得の直接的な手段となっているとのことなのです。
お金を集めることそのものより、宣伝や顧客獲得のほうが重要だと思えるほどです。

しかし、この考え方を敷衍してみると、クラウドファンディングはスタートアップだけではなく、全てのモノを作って、売る活動に対して応用が可能であることに気付きます。
もちろん、クラウドファンディングではすでに映画やマンガ、アニメ、音楽など文化的な活動にまで使われていますが、それだけでなく大企業の新商品企画にだって使えるかもしれません。BtoB的な意味での工作機械や、場合によっては工場を建てることにさえ、使えるかもしれません。

事前にお金を出して、その見返りに目的を達成した後の製品の一部を送るという仕組みが、世界中に新しい製品やサービス、作品のあることを知らせるインフラになっていっているのです。
何となく株と似てないことも無いですが、今のところ製品を受け取る権利を売り買い出来ないし、当然その権利の値付けも変動することが無いので、ちょっと考えると株とはやはり仕組みが違うように思えます。


もちろん、世の中に無い全く新しいジャンルの商品なら、クラウドファンディングは非常に好適なのですが、ある程度その商品のあり方が確立されたような商品では、こういうやり方は不向きかもしれません。
保守的な商品であれば、お客様もそこまでポジティブな反応はしないでしょうし、欲しいときに店に行って(店員の話を聞きながら)買っていくというスタイルはそうそう消えることはないでしょう。

それでも、スタートアップに限らず大会社がクラウドファンディングを使うようになっていくと、世の中も流れも一気に変わるような気がします。
そして、それを使いこなせない大企業は人々の興味から離れることとなり、どんどん没落していくことになるでしょう。
そんな未来が、ある意味楽しみです。
そして、少なくとも私はこういう世界観を絶えずウォッチしながら、一人メイカーとして独り立ち出来る能力と度胸を備えていきたいなと感じたのでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿