2011年10月24日月曜日

猿の惑星:創世記

映画、「猿の惑星:創世記」を見に行きました。
古い「猿の惑星」は実は観たこと無いので、そういう思い入れは無いのですが、10年前のティム・バートン版は観ていたので何となくそのイメージが残っていて、これは観てみたいと思っていたのです。
しかし、今回の映画、「猿の惑星」になる前史を扱ったものであり、そういう意味で10年前の映画とは全く設定や内容が違います。
舞台はあくまで現代の都市。そこで知能の高い猿たちがどのように生まれたかが描かれるといった内容。

どのように猿が知能を獲得したかというと、研究所での新薬開発における猿への実験という設定。
遺伝子操作とか、ウイルスとか、ネタとしてはもはや定番とも言えるわけですが、それゆえ、そういう設定が逆に安易に思えてしまいます。ちょっとバイオハザード的な臭いも感じました。

しかし、この映画の白眉は、シーザーが猿の保護施設の中で猿のリーダー格にのし上がり、知恵を使いながらどんどん施設の中身を把握していくところ。
かなり早いうちに施設の脱出方法を把握したにも関わらず、自分一匹だけでは逃げ出さないのです。実際に夜のうちに何度も施設を抜けながら様々な「仕込み」をして、施設の猿たちをだんだんに戦闘集団として手なずけていく様は空恐ろしく、また、わくわくするところでもありました。

最後の猿対人間の戦闘は最大のクライマックスですが、猿には目的地があっても明瞭な目的があるわけではなく、あのような戦闘を起こす動機としてちょっと釈然としない感じはありました。
猿たちに何かもう少し具体的な行動目標があると、後半から最後のシーンに納得感がいくような気がします。
それにしても、猿の描写はリアルで、よくこんな映像を作ったなあ、と率直に感心しました。話によると猿の映像はほぼ全部CGだそうです。

ところで、何度も災難に遭う隣人の存在は、ギャグなんですかね。
しかし描写がシリアスすぎてギャグにならないし、しかも最後は究極のヒドい目に遭わされるし・・・。
というか、最後のシーンはどう考えても次回作への繋ぎですよね。エンドロール時の映像はウイルスの蔓延なんですよね・・・。そうなると、やはりほとんどバイオハザードっぽい感じがするわけですが。

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