2011年9月18日日曜日

SNSが変える未来─政治こそネットで

前書いた話題ですでに政治のことに言及しているわけですが、考えてみると政治こそ、どんどんネットにシステムを作ることによって良い方向に向かうんじゃないかという気がします。

例えば我々の政治活動の基本は投票ですが、投票システムなんて、ソフトウェアの仕組みでうまく作れそうな感じがします。とはいえ、なかなか電子投票が本格普及しないのは、まだまだ不具合を克服する環境が整っていないのでしょう。仕様も難しそうですし、何か起きたときの対処法なども考えておく必要があります。それにしても、いい加減誰かが決定的な電子投票システムを作ってくれないかなと思います。
これだけ電子投票がいろいろと話題になっているのにも関わらずなかなか進展しないのは、政治家に保守的な方が多いからではないでしょうか。どこかの国で採用されて、コストメリット、その正確性と迅速性、各種分析が簡単にできるなどの事例が出てくれば、財政の厳しい国はすぐに飛びつくと思うのですが・・・

ただ、電子投票がかりに難しいとしても、ネット上で政治家が自由に活動できるようになれば、もっと政治環境も良くなっていくんじゃないだろうか、という気がするのです。
今は、各政治家がブログを書いて、ツイッターをする程度。そういった各種報告は紙の時代よりも伝わりやすくはなっているけれど、まだまだお堅い感じがして人々が広く読んでいるとは言い難いと思います。
しかし、どんな人でも自分の身の回りのことや、非常に狭い範囲の政治的話題について(著作権とか、高速道路料金とか、相続税とか・・・)思うところもあるはず。そういう自分と同じ信条を持つ政治家を個別政策ごとに応援する、といった支援方法もあるでしょう。
そのようになれば、その政治家は特定の政策についてネット、SNSなどで、役所が持っている各種情報を紹介したり、国の現状について報告したりすれば、非常に効率的に情報をシェアすることが出来るかもしれません。

この流れが出来ていくと、自然と地域への利益誘導型政治家というのはだんだん減っていくのでは無いかと思います。良くも悪くも、生活上困ったことを地域の政治家に頼んで(陳情して)解決してもらう、という方法で政治家と我々はもたれ合ってきました。
ところが、様々な政策が専門化し、そのために高度な判断が必要になるにつれ、政治家には公正で冷徹な判断を下せる人間が必要になってきています。そういう専門的な判断こそ、きっちり専門的な視点でのみ行っていかないと、世の中が回らなくなってきているような気がしているのです。

ネットの得意なことは、場所を共有していなくても同じ志を持った人が語り合える場が作れるということ、もう一つは政治的圧力や、密室による判断ではなく、公開の場で公正に議論が行える場が作れるということです。
これまでの陳情型、人情型の政治では、判断を鈍らせるばかり。専門家がきちんと討論し、その様子が完全に公開されるような場で物事が決まっていく、そういうように世の中は変わるべきだと思います。

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