2011年9月22日木曜日

ネットの嫌なところ

SNS、ネットが世界を変える!とか言い続けてきましたが、良い点もあれば悪い点も必ずあるものです。
ネット社会の問題はもちろんいろいろあるけれど、私の視点で二点ほど書いてみようと思います。

一つはスパム問題。
もちろん、スパムメールが代表的なものですが、もう少し適用範囲を広げて考えてみれば、何かを買っただけでしつこく送られてくるDMとか、Twitterで何かのキーワードを口走っただけでフォローしてくる謎の人とか、mixiですぐに儲かるとかなんとかプロフィールに書いている人が足跡を残したりとか、つまり、そういった赤の他人が不特定多数に向けて望まない宣伝行為をすること、全てが私にはうっとうしいです。
なんで、こんなことが起きるのでしょう。
それはネットがタダだから、に違いありません。郵便なら80円は必要なのに、メールを一通送るのにお金はかかりません。1万人にメールを送っても、100万人にメールを送ってもタダです。だから、一人でも引っ掛かってくれるなら送り側の能力のある限り、いくらでも送信すればよいわけです。
PCの作業というのはたいてい自動化可能ですから、こういったスパム的な行為はプログラムを書くだけで、達成することは可能です。それが、ネットの大量のスパムの原因となっているわけです。
だからといって、いきなりネットを有料にするわけにもいきません。
また、どこからが違法でどこまでがセーフかという線引きも難しいので、単純な取り締まりは非常に難しいです。こういった情報のノイズが無視できなくなってくると、ネット社会そのものの価値が低下していってしまいます。

もう一つは、ネットそのものの問題ではないのですが、嫌な人がよけい嫌な人になってしまう怖さがネットにはあります。
ネットはいわば知性のパワースーツなのです。賢い人はより賢くなっていく。ところが、よからぬことを考える人は、より悪い人になっていくし、過激思想の人はどんどん過激さが増していってしまいます。
私は40過ぎの男性なので、顔出し、名前出ししても、ほとんど問題は無いのですが、妙齢の女性ともなればなかなかそうもいきません。ストーカーなどに付きまとわれてはたまりません。
一度悪意を育ててしまった人は、とことんネットでその悪意を発揮しようとするでしょう。それで迷惑を被る人も少なからず出て来ます。
これまた、どこからが許されて、どこから許されないか、という線引きが微妙。だから、結局当人同士の問題にしかならない。こういうトラブルが一般化してくると、ネットは何とも薄気味悪い、人間の負の感情の巣窟に思えてきてしまうことでしょう。

人間は(自分にとって)いい人ばかりでは無いのです。より良い未来と引き替えに生ずる、ネットの負の部分をどのように解決していくのか、これもまた、隠れた大きなテーマだと思います。

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