2009年7月22日水曜日

「生命の進化の物語」について

今回の作品は、朝日作曲賞の佳作を頂いた「E=mc2」の系譜の科学ネタ組曲。
全六曲中、1、4の2曲が無意味語によるもの。残りの曲の詩は私が書いています。
自ら詩を書く・・・というのは、イタいものが出来てしまう危険性を孕みながらも、それでも楽曲構造から全て自らの手の内にあるということが、楽曲全体の統一性やメッセージ性をより強固なものにしていくはずです。そういう意味で、コンセプトや詩も含め自分が全て構想する、というのは私にとって組曲のあり方の一つの理想型だと思っていました。

各曲名は、地球のいくつかの地質時代の名前とその副題からなります。
1.先カンブリア代 ー生命の萌芽ー
2.カンブリア紀 ーバージェス頁岩ー
3.ペルム紀 ー三葉虫の見た夢ー
4.白亜紀 ー恐竜の子守唄ー
5.第四紀 ーミトコンドリア・イヴー
6.そして、百万年後 ーノアの末裔ー

もちろん、自分で詩を書かなければこんな内容の組曲は絶対に作れません。
一見、エクセントリックな音楽だと思われることでしょう。確かに、一般的な題材とは言い難いのですが、地球の歴史に思いを馳せるとき、今生きている我々がどのような業を背負っているのか、そしてこれからどのように生きるべきなのか、やや大きなテーマですが、そんなことを問いかけてみたいと思っているのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿