2008年5月23日金曜日

編曲ステージを構想する

もちろん、市販の編曲集をそのまま利用して一ステージにしても、それはそれで構いませんが、どうせなら編曲ステージでは合唱団独自の色を出したいものです。
はっきり言って、このステージの面白さのキモは"選曲"に尽きると思います。この選曲のセンスで、そのステージの成否が決まるでしょう(というと大げさだけど、お客にとっての面白さは随分変わってくるはず)。

選曲のセンスについて、私が云々言うつもりはありません。
こればかりは、選ぶ人の芸術的な審美眼の問題ですし、誰にでも可能なレベルでクリエイティヴィティが発揮できる機会ですから、細心かつ大胆な選曲をしてみたいものです。
問題は、選曲した曲を合唱で歌えるような編曲があるか、ということです。
市販のものでそれなりのアレンジのものがあればいいのですが、選曲でオリジナリティを発揮すればするほど編曲譜が無い、という問題が出てきます。
しかし、そういう事態になったらそれなりの人に編曲を頼むか、自分たちで編曲してしまうか、くらいのバイタリティが必要なのです。そこまで入れ込んだほうが、舞台としても絶対面白いものになると思うのです。
なので、本来、普通の合唱組曲のステージよりも、私には編曲ステージのほうがずっと準備や仕込が大変なものだと思えます。

私が自分で編曲した実例を一つ。
ムジカ・チェレステという少人数アンサンブルのコンサートで、美空ひばりの編曲ステージをやったことがあります。もちろん全部アカペラ。
曲目は、「お祭りマンボ」「リンゴ追分」「川の流れのように」
傾向の違う曲を集め、また原曲から自由に離れて編曲したので、結構自分では気に入っています。
��「お祭りマンボ」は和音を工夫して早口言葉風、「リンゴ追分」はジャズ風、「川の流れのように」はちょっぴりポリフォニー風)

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