2007年9月8日土曜日

iPodが売れているワケ

先ごろ、iPod touch が発表され、ますます大きな話題になっている Apple の iPod シリーズ。個人的には、Appleの出す新製品にはいつも注目しているものの、実を言うと、家では一つも Apple 製品は持ってません。そろそろ、iMac でも欲しいなあ、とは思っているのですが・・・、iPod touch も面白そうだし・・・

今更ながら、ここまで iPod が売れていることに本当に驚きます。
iPod の前だって、ヘッドホンステレオの世界は以前より存在していたし、その中で SONY の Walkman は圧倒的な製品だったように思います。それが、あっという間に世界中 iPod に染まってしまったのは何故だと思いますか?
もちろん、こんな問いは、世界中の様々な人たちがこれまでも語ってきたし、恐らくほとんどの電機メーカーの製品企画会議でも話題になっているはず。

多くの人は、最初にHDを搭載してたくさんの曲を入れることが出来たとか、PCとの連携とか、そういう機能面のことを語るように思います。
しかし、私としてはもう一つ別の側面を強調したいと思うのです。
それは、iPod だけでなく Apple 社の製品には工業製品における「作家性」のようなものが感じられるという点です。いわば芸術としての存在価値という側面です。

最近は、電気製品でもデザインが重視されたり、家の中の小物にもちょっと変わったものが売られていたりします。ウチでも妻が北欧雑貨とかが好きで、妙な小物が家の中に増えてきました。
機能性が第一だった電気製品が一通り普及した後、次にそれらを買いたいと思う大きな動機には、その製品が持っている芸術性、存在の魅力のような要素が重要になってきているのかもしれません。

まるで、音楽を聴いたり、映画を見たり、本を読んだりするように、その製品との生活を楽しむ。そのとき、その製品は誰がデザインして、誰が開発したのか、そういうことがまるでどんなアーティストが作って、どんな作家が書いたのか、と同じように判断されるようになりつつあるのではないか、とそんなふうに感じます。
Apple 社といえば、その人物はもちろん、スティーブ・ジョブス。今の Apple の製品の面白さというのは、まさにジョブスの作家性、芸術性にあるのではないかと、私は感じています。
恐らく、世界中の多くの人が Apple 社製の製品に、他のメーカにはない芸術性を感じ、そのソフィスティケートされた存在感に魅了されているような気がします。

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