2007年9月25日火曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

アニメオタクとは程遠いつもりの私ですが、なぜかエヴァは気になるので、見に行ってきてしまいました。しかし、あのエヴァブームからはや10年。中身はすっかり忘れ去っていました。
そういう意味では、また新しい気持ちで見たことになったわけですが、いややはりなかなか面白いです。ロボットアニメのフォーマットを借りながら、子供向けアニメとは全く次元の違う世界が展開されていきます。

私の感じるところの、エヴァの面白さをいくつか挙げてみましょう。
・聖書や精神医学などの言葉を多用した衒学趣味。結局のところ、よほどのマニアでないと言葉の意味が全部わからないハズ。原作者さえ論理的整合が困難になるほど、いろいろな要素が詰め込まれ、しかもほとんど作中で詳細な説明がされない。
・ロボットアニメなのに、すごく生物的でグロい。使徒も気持ち悪い死に方をする。ロボットだから強い、という方法論を捨て、生き物的だからしぶとく、そして制御が難しい、という新たな価値観を提示している。
・内省的で引きこもりがちなナイーブな少年、少女の気持ちの表現がリアル。典型的なアニメ的セリフの中に、ポロリと非常に純文学を思わせるセリフが点在する。
・いわゆる今までのロボットアニメにはあり得なかったような、少年視線でのエロチシズム表現が多い。

そんなわけで、続編も楽しみにしてます。

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