2007年1月15日月曜日

音取りと移動ド

以前より、移動ド論者である私は、そのメリットを訴え続けていたわけですが、実際、世の中そう単純じゃないのです。
移動ドを実践してくれる人もいるのだけど、うまくやらなければ手段と目的がこんがらがってしまいます。音を取るための移動ドなのに、(当然の帰結ではあるけど)移動ドで歌うことそのものが目的となってしまう場合があるのです。
だから、無理やり移動ドで歌おうとして苦労するくらいなら、口に出して歌わなくてもいいのに、と思うのだけど、口に出すからこそ覚えるという側面もあり、これは一概には言えません。

以前もこんなことを書いたように、現実には、どの調でも移動ド読みできて、各階名の音程関係がしっかり頭に刻み込まれていて初めて、そこにある楽譜を移動ド読みして楽に音取りできるようになるのです。
従って、今練習している曲を一生懸命移動ド読みしようとするより、もっと移動ド読みのための基礎練習をしなくてはいけないように思います。まあ、実際そんな暇はないんですけど。

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