2015年3月21日土曜日

プリント基板製作に挑戦

久しぶりにMagicFluteの制作報告。

PICにはいろいろ苦労しましたが、一つずつ問題をクリアし、MagicFlute内に収める電子回路を製作。以下の写真がユニバーサル基板を使って自力で作った電子回路です。


写真は2台分写っています。左側から出ているケーブルは気圧センサに繋がっています。気圧センサは笛の吹き口の中に装着され、吹いた時の息の強さを気圧で検出します。

緑のユニバーサル基板の中にある二つの赤い基板は、左から加速度センサと、タッチセンサ。
そして、基板の一番右側にある薄緑の基板がCPUであるPIC18F14K50のモジュール。さらにそこからタッチシート用のケーブルと、フルカラーLEDへのケーブルが出ています。

基板は電源とI2Cを繋げる程度なので、それほど複雑な回路ではないのですが、それでもこの回路をユニバーサル基板で作るのには述べ数日かかっています。
老眼で小さいものが苦手になっているのにも関わらず、数ミリピッチの電子基板をハンダ付けするのはかなりしんどい作業。

私自身は基本ソフト屋なので、電子工作は嫌いではないけれど、そこそこの規模の回路になってくると正直楽したいと思ってしまいます。


ということで、プリント基板の製作に挑戦してみました。
プリント基板を作るのは完全に素人なので、そんな立派な回路でなく、今までユニバーサル基板で作ってきた程度の回路がプリント基板で作れれば十分。

プリント基板製作用のアプリを探していましたが、いろいろ試した結果、Fritzingというアプリを作ってみることにしました。
何と言っても初心者向けで、ドラッグ&ドロップと直感的なGUIですぐにそれっぽい基板図が作れます。

さっそく作った基板図がこちら。(初めて作ったので、やや恥ずかしいけど)


いずれも既存のモジュールを刺すだけなので、穴と線が引ければ十分なのです。表面実装とかあったらもう私にはお手上げです。

データをここまで作ったら、早速プリント基板を作ってみたくなります。
これもネットで検索して、いろいろな見積もりサービスを発見したのですが、国内のサービスはいずれも3万円程度。
たった数枚作って、しかも動かないかもしれない初めての基板を発注するのに、数万円はちょっと痛すぎ。

海外のサービスなら安い、という話はよく聞いていましたが、そういうリンク集から辿って見積もりをしてみるとビックリ!
桁が一つ違います。SpeedStudioというところで$35、OSH Parkというところで$24。
数千円じゃないですか。時間がかかってもいいので、一番安かったOSH Parkに発注してみることにしました。

以下、OSH Parkに発注してから、基板が到着するまでのメールでのお知らせを紹介しましょう。
2月28日:OSH Parkに基板発注。直後にPaypalで支払い。
3月1日:受注しました、というメールが送られる。
3月3日:データを工場に送った、というメールが送られる。
3月11日:基板が到着した、というメールが送られる。
3月11日:基板を送った、というメールが送られる。
3月19日:ウチのポストに届いた。

こまめに進捗をメールで送ってくれるのも信頼性がありますね。
ということで、実際に送られてきた基板はこちら。


OSH Parkはアメリカの会社のようですが、基板は中国で作っているのではないかと予想しています。
それにしても、たかだか3000円程度で中国で作って、アメリカに渡って、日本に到着、なんてよく元が取れるものです。それに国内の基板作成サービスは全部日本なのに3万円もするんですよ!

最近は電子回路をプリンターで比較的安価にプリントするような技術も出始めており、製造プロセスに大きな変革が起きているのを実感します。
電気製品の製造や流通のあり方まで、草の根レベルでどんどん変わりつつあることを思わず実感したのでした。


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