2013年6月14日金曜日

「未来の働き方を考えよう」を読んだ



ちきりんさんのブログはいつも楽しみに読んでいますが、そのちきりんさんの新しい本が出たので、早速購入。
しかも、本のテーマは「働き方」。いま私が日々いろいろと思っていることにぴったりの内容です。
結局、私は自分の持っている時間のほとんどを仕事に使っているわけですから、その時間が充実したものであって欲しいし、自分を幸せにしているものであって欲しい。

しかし、なかなか現実はそうもいきません。
その原因は、私にもあるし、社会や時代の問題もあるでしょう。もちろん、何かをなし得て充実した気持ちを感じるときだってあります。しかし、何より自分が今の生活をしている理由というのは、他により良い選択肢が無いと思い込んでいるからです。

この本は、そういった頭の固くなった40代を直撃する、非常に刺激的な提案が書かれています。
世の中の(とりわけ日本の)40代に対する挑戦状みたいなものです。

自分のことを棚に上げて言わせてもらえば、私の周りにいる40代の同世代の人たちはこの本に書いてあることをそうそう肯定出来ないと思います。
この本には、彼らが反論するであろう意見に対する反論まで先回りして書いてあるのにも関わらずです。
なぜかと言うと、その肯定出来ない気持ちは、ロジカルな思考ではなく、身体に深く刻まれた恐怖心に根ざしているからです。
そして、その恐怖心は私自身の心も大きく蝕んでおり、やはり頭で理解出来てもそう易々肯定出来ない私がいるわけです。

その一方で、もう一人の私がささやきます。
一度きりの人生なのに、やりたいことやらなくていいの? 心の中の満たされぬ想いを抱えたままでいいの? 実際のところ、どう生きたってなんとかなるんじゃないの?
それほどスゴい人間だという自負は無いけれど、自分が持っている得意技を組み合わせれば、そんなに悪くないくらいのパフォーマンスは出せるような気もしています。
そして何より、自分にはやりたいことは山ほどあります。


この本に書かれているように、これから数年が大きな変化になるというのは完全に同意します。
(そもそもこれに同意出来ない人も多いですが、それは単に変わりたくないという願望の現れに過ぎません)
特に組織から個人、という流れは相当大きな流れになることでしょう。
そんな流れを知ってか知らずか、今多くの組織はむしろ逆ベクトルにひた走っています。それは、極端なリスク回避指向であり、責任回避指向であり、先送り指向であり、とんがった考えの排除です。
いずれ、その反作用で個人が益々、組織から離れる事態が進むでしょう。しかし、その流れが本格的になってからでは、個人には恐らく遅過ぎるのです。
個人で生きることを支えるのは、Web上に築かれた個人の信用であり、そこには積み重ねがどうしても必要です。すでに多くの先駆者がいれば、後から入ってくる人が成功するのは難しくなるに違いありません。

ここまで、合理的な理由があるにも関わらず、恐怖心がまだ勝ります。
同じ志をもつ仲間がもっとたくさん集まれば、もしかしたら何かが変わってくるのかもしれません・・・。

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