2010年3月23日火曜日

福島は雪だった

第一回にも参加した福島の声楽アンサンブルコンテスト全国大会に、今年も参加いたしました。前回は合唱団員の一人でしたが、今回は指揮者として参加。出来れば、今回は入賞したいな・・・という儚い願いもむなしく、今回も我々は参加賞でございました。残念。昨晩は福島市内で宴会をしたあとに外に出ると何と雪が!さすが東北。さぶ〜〜!!

さて、正直言って(選抜された)少年少女の均質な美しい発声にはかないません。ホールがそういう声を要求しているのでしょう。一般の部でも少年少女合唱団が軒並み高い成績なのを見ると、シニアの部とか作って欲しいとか思っちゃいます。というか、逆に中学、高校を一括りにして「青少年の部」とか作って、少年少女はそちらで出て欲しいなぁ。(というのは、一参加者の泣き言)

一般の部はほんのちょっとしか聴けませんでしたが、それでも何となく入賞の傾向は感じました。以下、このコンクールの傾向の勝手な感想。
・アップテンポの曲は不利
ホールが響きすぎなので、言葉が不明瞭に聞こえてしまいます。前回、今回となぜか我々はアップテンポが好きなのだけど。
・モンテヴェルディは不利
10年くらい前、私もモンテヴェルディばかり歌っていた頃がありました。世には少人数でモンテヴェルディを楽しんでいるアンサンブルがたくさんあります。その分、みんなの評価基準もめちゃくちゃ高くなると思います。
・混声は不利
これは上で書いたように、少年少女が有利の裏返しなんですが、女声や、男声のほうが音色の均質さは作りやすいですね。まあ、これは各団の声楽的な力量そのものということなんですが・・・
これを読んだ方は、是非、不利を承知で挑戦してみてください!

22日は金賞受賞団体による本選。今年も全部聞きました。本選での一般の部の団体の感想を書いてみましょう。
・会津混声合唱団
男声の団体なのに、いつもの名前で出るあたりがふざけているのか、真面目すぎるのかよく分かりません。第一回のときのコールスピリタスに似た、大人の上質な合唱エンターテインメントを楽しませて頂きました。今大会一番好きな演奏でした。本当に、役者揃いなのが憎いですね。
「十一月にふる雨」は、昔大学合唱団の部室で歌ったのを思い出します。今は、歌いたくても楽譜が無し〜。久しぶりに懐かしい気持ちになりました。
・Consonance
ロシアからの参加。全国大会ってロシアの参加もOKなんですね。それなら、韓国や中国やインドネシアなどのアジアの金持ち合唱団をもっと呼べばいいのに。
日本人とは異質の発声になかなか評価が難しかったと思います。純粋な聴衆としては、こういった合唱を聴けるのは大変楽しかったです。室内合唱として許容ぎりぎりくらいの、小さくて速いビブラートがかかっていて、それが音の輝かしさ、分厚さを感じさせる反面、精緻なハーモニーとは言い難い部分もあったという感じ。同じ北でも北欧の合唱とは全然違います。
・VOCE ARMONICA
非常に洗練されているのだけれど、何というか、とても日本的な感じがしました。"間の美学"とでもいうべき独特の音楽作りで貫かれています。その雰囲気が、他の団体と違う何かを感じさせていたのだと思います。

中学・高校では、独特のプログラミング及びステージングを見せてくれた宮城三女が私には好印象でした。
さて、静岡の一般代表がこの大会で入賞するのはいつのことになるのやら・・・

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