2007年3月17日土曜日

今年の課題曲集

全日本合唱コンクールの課題曲集である、合唱名曲シリーズ36がすでに全国各地に届いているようです。
今年は、「だるまさんがころんだ」に続いて、拙作が課題曲に選ばれて今からワクワクしているのですが、その一方で今回自分の曲を選んでくれるか心配もしていたりします。
だって、詩がないし、分かり易いメロディもないし、一般的には変な曲ってふうに思われているでしょうから。曲自体の説明は、ハーモニーの記事にも書いたのでそちらを見ていただくとしても、なかなか理解されない危惧を抱いているわけです。
今年はG3の池辺晋一郎の曲もかなりエキセントリックで、混声のしっとりした日本語の合唱曲がなく、すでに各方面から非難の声が・・・。といっても私のせいじゃないからね。個人的には "U" でなくて、"A" のほうが課題曲に合っていると思ったんですが、決められたものは仕方ありません。
しかし、G3の「鼻」だって、その面白さを掘り下げて徹底的に演じきれば、素晴らしいエンターテインメントになると思います。一般的には合唱団員はこういう曲を嫌いますが、そういうチャレンジもアマチュア合唱団にはして欲しいとも思います。人を楽しませてこその演奏なのですから。

本当は作曲家の出来ることなんて限られているのです。本来、難曲をこなすことが演奏の凄さなのでなく、演奏者が身体の中から何かを表現しようとしていることが大事なのです。私としては、池辺氏のG3も、私のG4もそういった表現の可能性を持った音楽だと思うし、むしろ、演奏家の中の表現力をこそ問うような音楽なのだと思います。
正解のある表現なんて面白くないじゃないですか。

さてここから重要情報
G4の 「"U":孤独の迷宮」 の楽譜に間違いがあります。
��1小節のアルトの一拍目、上の声部は F にカッコつきのナチュラルとなっていますが、これは Fis の間違い。音符に#を付けてください。
この件、ハーモニーにも掲載されるはずですが、まずは取り急ぎお知らせいたします。

2 件のコメント:

  1. 先週の練習で課題曲を一通り歌いました。
    私自身は楽しんでG4を歌ったのですが、ウチのメンバには不評だったようで。
    4曲ともイマイチなんですけど、スルメのように味わいが出てきそうなG1になるんじゃないかなと予想はしています。
    ただ、大久保混声の歌うG4はいつも素晴らしいので、今年もきっと全国大会で聞けるのではないかなと期待しています。

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  2. あげさん、こんにちは。
    そうですか、やはり不評でしたか・・・;_;
    というか、正直そんな予想はしているのですが、中には、この曲の繰り返しが生み出す緊迫感に興味を持ってくれる人がいることを、わずかに期待しています。
    全国大会でG4が聞けるといいんだけど・・・。もちろん今年は絶対聞きに行くつもり。

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