シンセサイザーの生みの親と言われている、ロバート・A・モーグ博士が亡くなったそうです。71歳。
知る人ぞ知るムーグシンセサイザーの開発者。本人は若い頃、テルミンが元で電子楽器に興味を持ち始めたとのこと。そんなオマージュもあってか、モーグ博士の会社から今もテルミンが発売されています。(実はウチにある)
私もいちおう電子楽器開発者の端くれですから、モーグ氏の死に時代の変化を感じてしまいます。
��0年前に産声を上げたシンセサイザーは、全てアナログ回路によって作られていました。今見ると、もうツマミとケーブルのお化けという感じ。でも、音楽と機械が好きな私のような若者は、そんな大掛かりな機械に憧れたものです。私にとってムーグシンセサイザーの音と言えば冨田勲でした。いかにも電子音という音なのだけど、そこから繰り出される音楽はとても幻想的なものでした。実は、最近も「バミューダトライアングル」のCDを買いなおしたばかり。
今や電子楽器は全てデジタルだし、あんなにツマミだらけの楽器もあまりありません。
逆にパラメータは複雑化し、世のさまざまなものと同様、コンピュータ化していきました。そんな今だからこそ、まだムーグシンセサイザーに郷愁を感じている人たちもまだたくさんいます。
シンセサイザーの一時代を築いたモーグ博士は、楽器製作者として、永遠に名を残す人物となることでしょう。
私の中では、ドビュッシィの一部の曲は、今でも冨田=ムーグの音がディフォルトだったりします。
返信削除あとはプログレ少年でもあった(今はプログレ中年?初老?)ので、EL&Pとかね。
モーグ博士のご冥福をお祈りします。
もちろん、「月の光」はデフォルトですね!
返信削除私も原曲より先に聞いてしまった口ですので(冨田勲からクラシックに入ったともいえる)、デフォルト度は高いです。
ELP も大好き。モーグ博士とキース・エマーソンってかなり交流があったんですよね、たしか。