全くのジャンル違いの話題です。今回は政治、経済のお話。
数年前の年金問題も記憶に新しいですが、今でも年金制度のあり方は政府の最重要課題です。また、昨今は不況の影響から失業者が増え、失業保険をもらう人も増えていることでしょう。暮らしていけなくなって、どうしようもなくなったとき、最後には生活保護があります。
この年金、失業保険、生活保護って、形は違えども働けない人に国から支給するお金です。他にも障害者への支給金とか、各種所得保障みたいな制度もあります。
だったら、わざわざ名目を分けずに国民全員に、最低限暮らしていけるだけのお金を払っちゃえばいいじゃん、と最近私は思っていたのです。企業が支払う給与もその分安くすればいいわけで、そうすれば企業の競争力も増すでしょう。そのための財源を考えなければなりませんが、まあ最低、税金はそれなりに高くするしかないでしょう。
もちろん現実的な諸問題は山ほどあるでしょうから、今までこんなこと非現実的な考えだと決めつけてました。
最近新聞を読んで、私の考えていたことが「ベーシックインカム」と呼ばれていて、こういったやり方を主張している人もいるということを知りました。なるほど、決して夢物語じゃないわけですね。
ちなみに、私は社会・経済問題を扱っているブログ「Chikirinの日記」の愛読者なのですが、ここでもベーシックインカムについて語られていました。
この方の世の中の見方は大変鋭いと常々感心しているのですが、ベーシックインカムで、離婚が増えるだろう、と予想しているのにまず感心。さすがに読みが深い。
また、ベーシックインカムって莫大な財源が必要だから、大きな政府、というかと思っていましたが、逆に役所の仕事が減るから、小さな政府指向なんですね。
しかし、いろいろ調べるほど、ベーシックインカムって私好みの制度のような気がしてきます。
何しろSimple is bestだし、制度も分かり易い。食うために働かなくても良い社会は、一見理想郷のように見えて、個人の能力を丸裸にするでしょう。しかし、それはIT社会自体が指向していることでもあります(関連する話題はコチラ)。
ある意味、厳しい社会。でも、人間が次の段階に進む一つのステップであるような気がしてきました。(「人類補完計画」みたい)
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