まだまだ委嘱をたくさん頂けるとはほど遠い状態なので、それならばネット上で新曲の作曲過程を公開して、初演を募ったらどうかと考えてみました。すでに Twitter をフォローして頂いている方はご存じかと思いますが、二週間ほど前から「新曲P」と題して、作曲しながらその状況を Twitter でつぶやいています。
子供が生まれて以来なかなか時間が取れず、ここ2年来、合唱組曲のような大曲を作ってませんでしたが、少ない時間で暇を見つけながらそろそろ作ってみたいと思っていたのです。テキストは数年前から考えていて、すでにある程度整理しておいたものがあります。今回も、「E=mc2」「生命の進化の物語」に次ぐ理系ネタ。ただし、詩はオリジナルでなく既存のラテン語の文章からいくつかの文章を抜き出したものです。
ということで、今回の理系ネタの新曲について、その概要をご紹介します。
・アカペラ混声5声(Sop,Alt,Ten,Bar,Bas)
・全3曲で約15分強くらいの演奏時間を想定。
・テキストはラテン語。某有名物理理論書から抜き出し。
男声が多めなアカペラ5声というのは、大学の合唱団を意識しています。大学合唱団では男声のほうが多いことが良くありますので。ただし、テナーの音域は女声が歌えなくもないくらいにするので、男女が半々くらいまでなら対応可能。
また、5声という奇数の声部とすることで、敢えて男声、女声の対比のような効果を封印して、音色が統一されたより緊密なアンサンブルを指向した曲となることを目指しています。
ただいま、3曲中、1曲目を作曲し終えたところ。
初演団体募集のために、まだ初稿状態ですがこの楽譜を公開します。楽譜とMIDIはココ。
今の段階で初演して頂けることをお約束してくれるなら委嘱扱いで残りの曲を作曲します(委嘱扱いといっても委嘱料は要りません。あくまでその団体のために書いた曲である、ということです)。
初演団体が手を挙げてくれば嬉しいけれど、初演団体が現れなくても残りの曲はスローペースでゆっくり書くことにします(まあ、いつものことです)。
ネット上で作曲状況を公開して、初演団体を募るというこの企画、うまくいったら面白いですね。有名な作曲家の先生に委嘱作品をお願いする、という今までのやり方だけでなく、作曲の中身を見てから委嘱をお願いするというやり方もネットのおかげで出来るのではないか、という実験に参加してみませんか。
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