なにはともあれ、何かを作り上げるにはコンセプトが必要です。
しかし、これが難しい。何かを明瞭にしようとすると、横やりが入ってきて、結局スタートラインが非常に曖昧になってしまうのは良くあること。私の思うに、プロジェクトはこの時点で終わってます。このような状態で創造的なアウトプットを出すことは難しいでしょう。私の周りでも、非常に不安なものは多いわけですが・・・
じゃあ、明瞭なコンセプトって何なのでしょう?
これは逆に不明瞭なコンセプトというのを考えてみればよいと思います。私の思うに、これをあぶり出す方法は比較的簡単です。そのコンセプトの内容を全く逆の意味にして成り立つかどうか、考えてみてください。成り立つなら、かなり明瞭なコンセプトだし、成り立たないのならコンセプトとしてやや危険だと思います。(ただしコンセプトそのものの善し悪しとは関係ありません)
では、具体的に考えてみましょう。
「環境にやさしい」というコンセプトはいかがでしょう。逆にすると「環境にやさしくない」となり、少なくとも今のご時世では成り立ちませんね。なので、これではコンセプトとしては弱くなってしまいます。
「家族がいつも笑顔でいられる明るい生活」を反対にすると、「家族がいつも睨み合っている殺伐とした生活」・・・こんな生活、嫌ですね。誰もが否定できない当たり前のことしか言っていないコンセプトは、確かに多くの人が同意するでしょうが、それは創造的なアウトプットとはかけ離れたものになる可能性が高くなります。
ではどんなコンセプトがあり得るのか。
例えば「白」。逆にすれば「黒」です。これは十分、コンセプトが明瞭で限定的です。そのため、特徴のあるアウトプットが出る可能性が出てきます。
「Sharp & Solid」だったら、逆は「ソフトでふわふわした」みたいな感じ。両方ともあり得ます。だからコンセプトとして非常に明瞭です。
出てきたコンセプトを真逆の意味に変換してみてください。逆にしても成り立つなら、そのコンセプトは明瞭で特徴があり、創造性の高いアウトプットを期待できる可能性が高くなると私は思います。
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