上原ひろみのファンとしては、このCD、もちろん買わないわけにはまいりません。
そして、何と今回のCDは、ジャズ界の大御所チック・コリアとの二人のみのピアノ演奏。昨年の東京でのライブの様子を収めたものです。パッケージはCD2枚組み+DVD(2曲のみ)という豪華な内容。
もっとも、私は日頃ジャズをよく聞いてウンチクを語るような者でもないし、そもそもチック・コリアのCDさえ持ってないんですねぇ。(と書いて、CD棚を見回してみたけど、やっぱり無さそう)
でも、やっぱりよろしいです、この音楽。曲もチックの曲、上原ひろみの曲、スタンダード(ビートルズ、ガーシュイン)などバラエティに富んでいます。
ピアノの音だけしかないので、ちょっと飽きるかと思ったけど、上記の通り曲調が多彩なのと、内部奏法を使ったりするなど音色やテクニックもまた多彩で、その表現の幅の広さに圧倒されます。
ただ、何しろ二人ともピアノなので、どっちの音をどっちが弾いているのか、軽く聴いただけでは良く分かりません。
そこで、おまけのDVDの登場。
二曲だけですが、ライブの空気感が良く伝わってきて、これがまたとても良かった。ジャズというとやはりライブ音源が多いと思うのだけど、今後はもっとDVDを出して欲しいものです。(ただ、若干ピアノ手元のアングルが画質に問題あり。カメラのせいかなあ)
映像を見ていると、この二人が弾いている、というのは本当に絵になると思うのです。
かたやジャズ界の大御所、貫禄と余裕を感じさせる初老(?)の男性、そしてもう片方は、若手実力派、アグレッシブさとパフォーマンスも売り物の元気少女(?)。この対照的な二人の取り合わせは、しかし、ジャズという語法の上で、きっちりと対等に語り合っている、これがこのCDの一つの醍醐味だと思います。
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