iPhoneの新しいアプリを作りました。名付けて"TransposeMusic"です。これも、単機能の一画面しかないシンプルなアプリ。無料です。何をするかというと、トランスポーズ、すなわち移調の手助けをするアプリです。
上下に二つの五線の画面があります。
それぞれの五線はフリックすることによって、自由に調(key)を変えることが出来ます。上側の画面で五線をタップすると、該当する音符が表示されますが、それと同時に下の五線に移調された音符が表示されます。
音も鳴ります。上の五線の音を鳴らすか、下の五線か、選ぶことが出来ます。
やや汎用的な仕様ですので、ちょっと実際の使い方が想像できないかもしれません。
例えば、移調楽器を演奏する人にとって、実音の楽譜と演奏用の楽譜の違いを換算するのにいつも面倒だと感じている人がいるのではないでしょうか。
例えば、B管のクラリネットの人は、実音がハ長調の楽譜をその音の通りに吹こうとすると、ニ長調に楽譜を読み替えなければいけません。
このアプリでは、例えば上の楽譜をハ長調に、下の楽譜をニ長調にして、上の楽譜に音符を表示させれば、下の楽譜に吹くべき音符が表示されることになるわけです。
もちろん、用途は移調楽器だけではありません。
例えばある曲を合唱に編曲するとします。たいていの場合、その曲の調のままでなく、旋律を歌うパートの音域に合わせるために移調します。そこで、旋律を別の調に読み替える作業が必要になります。まあ、相当に慣れている人ならこんなツールを使う必要もないでしょうが、かなり機械的な作業ですから慣れない人にとっては便利なものだと思います。
すでに"MovableDo"を触った方にはすぐ分かると思いますが、楽譜表示も音の発音もそのまま再利用しています。今回のアプリで苦労したのは、フリックで調を変える方法。UIScrollViewというクラスを利用するのですが、この使い方をネットでいろいろ情報を得ながら何とか実現しました。
よろしければ、ダウンロードして触ってみて下さい。不具合の報告などあれば教えて頂けると嬉しいです。
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