2007年6月20日水曜日

メロディ学

先日の浜松合唱団のラターを聴いて、あらためて良いメロディの力は強いなあ、と思いました。
音楽を聴く楽しさの大きな要因に、美しいメロディというのは欠かせないと思います。それもまた、ここ何回か書いている聴いて楽しい音楽、に繋がる話ですね。ぶっちゃけ、メロディが印象的でなければ、その音楽も面白いと感じるのは難しいでしょう。

そんな重要なメロディなんですが、ふと考えてみると、美しいメロディを作るための学問みたいなものって、あまり聞いたことがありません。一般的に教えられる音楽の理論の中でも、メロディそのもの書き方を扱う理論というのは恐らく一般化されていないと思います。
ジャズのインプロビゼーションの理論書にしても、つまるところ和声やモードから導き出されるスケールの話ばかりで、そのスケールからどのような順番や音価で音を拾えばいい旋律になるかは言及されません。ひたすら、譜例がたくさん載っていて、手で覚えましょう、ってな具合です。

音楽は非常に理詰めっぽくて、様々な理論体系があるにも拘わらず、こんな大事なことが理論化されていないんですね。しかし、それこそが音楽が芸術たる所以なのだとも思えます。

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