2007年6月4日月曜日

ユメ十夜

「こんな夢を見た。」でおなじみの夏目漱石、夢十夜の各エピソードを十人の監督によるオムニバス形式で映画化した作品。(HPはこちら
浜松で二日間だけ上映があったので行ってきたら、第五夜の監督をした豊島圭介氏が何と会場に来ていて(浜松出身らしい)、映画が始まる前に挨拶をしてくれるというおまけ付き。映画作りのいろいろな苦労話を聞けたのは面白かったです。豊島氏によれば、1話あたり制作費は1000万円なんだとか。

映画のほうですが、いやまあ、さすがに各10分で10人分の作品を見るのはキツイです。作風もノリも全然違うし。それに、10分という制限があると、各監督ともストーリよりイメージに走るので、かなりシュール感が漂い、話を理解するというよりは、印象だけで良し悪しを感じるしかないといった感じ。
監督は、先日亡くなった実相寺昭雄、市川昆といったベテランから、「呪怨」の清水崇、その他松尾スズキ、天野喜孝といったなかなか豪華な面々。
個人的には松尾スズキ氏の第六夜、2ちゃんねる風のセリフ、ブレークダンス運慶など、笑いどころが満載でむちゃくちゃ面白かったです。あとは、第三夜のやっぱりホラー系になってしまう清水崇作品、第九夜のお百度参りの話(監督:西川美和)が良かったです。

短いだけに、各映画監督のよりリアルな創作態度がクローズアップされてくるので、クリエータな人なら大変刺激を受けるのではないでしょうか。

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