先日、某演奏会を聴きに行って、ふと思ったのです。
合唱のコンサートこそ、字幕があったらいいんじゃないでしょうか。
ポリフォニーなら歌詞を聞き取ることはまず不可能だし、そうでなくても外国語の歌詞を聞いて意味まで理解できるなんて通常の合唱コンサートではあり得ないと思われます。もちろん、そのために歌詞対訳をプログラムに入れたりするわけですが、演奏中は暗くなって読めないし、事前にしっかり読んでいる人もそう多くはないはず。
もし、演奏中に何らかの形で舞台上のどこかに字幕で歌詞を表示したら、視線もそのままで済み、多くの人がそれを見るのではないでしょうか。曲の進行と歌詞表示をリンクさせれば、曲が詩の内容を表現しようとしていることをより直接的に観客に伝えることが出来るはず。せっかく、詩の意味を考えて練習してきたのだから、その成果をきっちり聞いてもらいたいものです。
何度か言っていますが、観客の立場で演奏のことを考えることはとても重要です。そのためには、観客が自分たちの演奏をより理解してくれる方法を考える必要があると思います。少なくとも、団員にチケットを買わされた一般の人々にとっては、外国の合唱曲なんてほとんど聴いたことがないような曲ばかりなはず。であれば、プログラムの説明だけでなく、もっと積極的に観客にアピールする方法を探しても良いと思うのです。
最近だと、プロジェクタとスクリーンのセットも割と一般化しているのではないでしょうか。自前で買うのは大変ですが、借りるくらいなら何とかなるかも。後は、パワポかなんかで歌詞表示をPCで作って、本番は誰かにオペレータをやってもらう、というのはどうでしょう。やっぱり、ちょっと大掛かりかな・・・
そういうサービスつきのホールとかできてもおもしろいかもしれません。プログラムが軽くなって省エネ(?)かもしれませんし。
返信削除照明の細かい切り替えに比べれば、歌詞のパワポ切り替えなんてどうってことないでしょうしね。
演出として、たとえばイメージにあった画像を挿入するとか応用もできそうな。
いや、近い将来そういうホール出来るかも。
返信削除テレビだって、最近はテロップたくさん出てきますし、舞台であってもそういう需要はあるんじゃないでしょうか。
画像挿入のような演出まで行くと、アイデアはどんどん膨らみますね。開演前や休み時間に団員紹介を顔写真付きで表示するとか。^^;
機会があったら試してみたいです。
実は、それに近いものを見たことがあります。
返信削除大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団のクリスマスコンサートで、大バッハのクリスマスオラトリオを演奏するときに、対訳を舞台の左右で表示していました。
借りたのか買ったのか、はてさてどうしたのかはわかりませんが。
あ、どうも、初めましてです、圭介と申します。
圭介さん、はじめまして。
返信削除おーさすが、シュッツ合唱団。
バッハの大曲(マタイ、ヨハネ、クリスマスオラトリオ)は、字幕の機会もあるのかもしれません。ストーリー性がありますしね。
アカペラのステージで字幕やっているところがあったらかなり驚きです。
三重県のヴォーカル・アンサンブル《EST》は、昨年の定期演奏会で舞台の左右にあるスクリーンを利用していました。ただし歌詞はなく曲名のみの表示でしたが、それでも大した取り組みだと思いました。木下牧子のステージでは
返信削除>>演出として、たとえばイメージにあった画像を挿入するとか応用もできそうな。
まさにこれをやっていました。団員の描いたCDイラストを使っていたようです。それから、開演前に地元のテレビ局で放送された《EST》の特集を再放送したりもしていましたね。
個人的にはいいアイディアだと思いましたが、曲名が切り替わるのが遅れたりすると、スクリーンが気になってしまいかえって演奏に集中できなくなってしまった、ということもあってなかなか難しいなと思いましたね。
おお、さすがEST
返信削除すごいですね。私の想像することなんかやっちゃっているんですね。振り付け師をちゃんと用意するくらいだし、演出という点で普通の合唱団よりも意識の高い団だと思います。
スクリーンを出すと、確かにいろいろ出したくなりますが、逆にうまくやらないとすごい気になってしまうかもしれません。そういうセンスがまた問われることになるでしょうね。
字幕付き演奏というのは、もう珍しくもないものという印象だったのですが、大阪だけが進んでいるんでしょうかね。
返信削除ザ・シンフォニーホールでも、いずみホールでも、設備が準備してあるはずですよ。価格表に明示してあったのは、どこだったかな・・・。
歌詞もわからん歌なんか聴きに行けんわ、なんて平気で文句つけるのは大阪人ならではという気もしますが。
印象的だったのは、テレマン協会のマタイを聴きに夙川カトリック教会に行ったとき、天井のドーム部分の下半分あたりに歌詞の対訳がパワーポイントで表示されていってました。
ホールの電光掲示板とは違って、関係者が手作りしている素朴な感じが良かったです。
MUGIさん、どうも
返信削除そうですか。大阪では当たり前なんですね。
>歌詞もわからん歌なんか聴きに行けんわ、なんて平気で
>文句つけるのは大阪人ならではという気もしますが。
それいいですね。
でも当然だと思います。
合唱の文化のない日本で観客に楽しんでもらうためには、このくらいしたほうがいいでしょう。
まずは、私もパワポからかな。
そう言えば、昔関西アンサンブルオフで、模造紙に何やら書いて、それをめくりながら演奏する、ということを試みていたグループがありましたねぇ。歌詞だったか、あるいは何かの物語をイラストで表現したものだったか、忘れてしまいましたが。
返信削除多分、もう14年ぐらい前の話です(^_^;)
最近は模造紙に何か書く、ということ自体が無くなりましたね。学園祭とか思い出して、ちょっと郷愁を感じたりして・・・
返信削除数年前にタケミツメモリアルでバッハの『マタイ』を聴いたときは字幕が舞台の両サイドに電光掲示板で出てました。表示面が細長かったのであまり大きな字ではなく、余り見やすいとは思いませんでしたけど(チケット代ケチって3F席で聴いているほうが悪いのか?)。
返信削除これまた数年前ですが、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにした合唱劇を演ったときに、地元の自然写真家の方とコラボで、天体写真を映しながら上演しました。ホリゾント幕一杯に映したのでけっこう迫力があり、雰囲気出ていたようです。ただ舞台上にいる自分たちには、本当のところはわからないのが残念です^^;
アマチュアでも十分手が届くようになって来ましたし、上手く使えば可能性は広そうですね。
世界合唱の祭典でも、京都コンサートホールにスクリーンが掲げられてました。なあんだ、これって普通なんだ、と思わず感じた私。
返信削除もうちょっと情報量が多いと良かったけど。