2011年2月6日日曜日

合唱レコメンドシステムの評価方法

引き続き、Web上での仮想サービスである、合唱レコメンドシステムについて妄想します。

以前書いたように、音源への評価は、単純な評価の積算ではダメで、評価者を評価する係数をかけた上で評価を決めるべきです。
せっかく合唱という具体的なジャンルに絞ったのだから、思い切り具体的に考えてみましょう。

合唱大好きなAさんが開設するブログで、Aさんはネット上で公開されている音源の評価を行っているものとします。もちろん、それらの音源は全てレコメンド対象です。
Aさんは、そういった音源をネットで聴いて、その感想をブログに書くわけです。その上でAさんはその音源に★マークを付けます(5段階評価くらいで)。Aさんはそのような行為を、ブログ上でずっと繰り返していきます。
そのブログの各記事の下には、「その通り!」ボタンが付いています。
Aさんの記事を読んで、全く思ったとおりで我が意を得たり、と思うならば、読んだ人は「その通り!」ボタンを押します。
私がイメージしているのは、表面的にはただそれだけのシステムなのです。

ネットの内部では、評価者の評点と、「その通り!」ボタンを押したという情報が全て一箇所に集められます。
「その通り!」ボタンを押した数は、評価者の評価に繋がります。これが多ければ多いほど、評価者のレベルが高まるわけです。レベルの高い評価者の星のポイントは影響力が強くなります。
先ほどの例で言えば、Aさんに対する「その通り!」の数が多ければ、Aさんの評価者レベルは高まり、音源に対する評価において、Aさんの意見はより重きを置かれるようになっていきます。
この辺りの実際の計算式はまあいろいろな考えもあるし、統計的な処理やら、不正投票を検出する仕組みやら、考えねばならないことは多々あるでしょう。以前も多少具体的に書いたので、これ以上の考察はとりあえず割愛。

何度も言うように、音楽への評価が、CDの売り上げでもなく専門家の意見でも無いところで、最も信頼すべき指標を得るための仕組みを考えてきました。
芸術の評価は、専門家による評価が歴史的に積み上がって、その中で大きなベクトルが作られていくものです。しかし時代背景で不当に評価されてしまったり、そもそも才能があっても評価される場にさえ上げてもらえなかった人はたくさんいるに違いありません。
ネットの世界が、全てをオープンにし、全ての才能のために公平である方向に向かうのは良いことだと考えます。それが進行した世界では、能力もないのに空イバり出来たり、政治力でのし上がったりするようなことは、大変難しくなるはずです。それが本当に良いことかどうか、まだ私にはわかりませんが、ひとまず私が理想とする未来ではあるのです。

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