CDを作る際の注意点などを補足します。
●音声データのファイルフォーマット
PCで扱う場合、圧縮フォーマットの mp3, AAC, WMA などがありますが、せっかくCDを作るのだから、CDと同じ非圧縮の WAV フォーマットを使ったほうが良いでしょう。波形編集も結果的にそちらのほうが楽に扱えると思います。
ですから、iTunesで音を取り込む時もWAVエンコーダ指定にし、Audacityで録音する時も、ファイルをセーブするときもWAV指定します。WAV指定でさらに細かく設定出来る時は、16bit, 44.1kHzにすればCDと同じになります。
●編集時の音量設定
アナログ録音するとき音量設定が高すぎると、音量が大きいときにデジタル歪みが起こり、大きなノイズになってしまうので、一番音が大きい時が最大レベルになるようにレベルを調整してから録音を開始します。
また、全部デジタルデータになってから音量を上げる場合、演奏会全体の音量を上げるべきです。特定の曲の音量が小さいからと言ってその曲だけ音量を上げると、続けて聞いたときに違和感を感じてしまいます。
●拍手のフェードアウト
演奏会の雰囲気を出すために拍手も入れたい場合もあるでしょう。その場合は適当なところで切り上げてフェードアウトさせると聞き易いCDになると思います。
●自分で演奏会を録音する場合
先週も書きましたが、音楽用のICレコーダが各社から発売されています。一台で高性能なマイクとデジタル化、データ保持が可能で、しかもすごく小さい。音楽家なら一台は持つべきアイテムです。これがあれば小さな演奏会の録音もこれ一台でOK。
でも間違って、会議用の安いやつを買わないように。ステレオのしっかりしたマイクが先頭についていて、少なくとも16bit, 44.1kHz以上のスペックで(非圧縮のリニアで)録音できる必要があります。
●CD-Rは保存版になり得るか?
以前は保存メディアの決定版としてDATを利用していましたが、久しぶりに聞いたとき転写で音がおかしくなっていてショックを受けたことがあります。
CD-Rも光などに弱く、何年も保たないとも言われています。せっかく作ったCDも十年後に聞いたら壊れていたということも十分あり得ます。
そうなると、正直保存版とは言えないでしょう。出来れば、CDをもらったらiTunesなどでパソコンに取り込んでおくことをお勧めします。ハードディスクをきちんとバックアップしておけば、CDがダメになってもまた作ることは出来ますので。
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