2008年4月8日火曜日

好きなJ-POP、嫌いなJ-POP

J-POPの話題ついでに、私の思うところなど語ってしまいましょう。

はっきり言ってしまえば、前向きな歌詞が嫌いです。地に足が着いていない嘘っぽい詩が嫌いです。何でもかんでもポジティブに捉えられる能天気さが嫌いです。
だから教育者が好むようなポピュラー音楽はおおむね嫌いです。

芸術には根本的に毒が必要なのだと思っています。それはJ-POPとて同じこと。何かギョッとするような音や表現、言葉遣い、その中で表現される無常観や絶望感。そして、そのような状況でこそ見出される希望、というような、一見グロテスクなもののほうに本質が隠されていることが多いと感じます。

もちろん、何でもかんでもヘンテコであればいいわけじゃなくて、その毒の入れ方にセンスが必要なんです。そのセンスが足りないとかなり引かれます。それが怖くて力の無い芸術家は毒を入れることが出来ないのでしょう。
そもそもロック音楽は反抗、反骨心から発生したものでした。毒があることにその本質的な価値があったのだと思います。

全ての音楽に毒があるとそれはそれで暗い世の中になりそうですが、こうも健全な音楽ばかりが流行っていると、芸術とかアートって何だろう、と思わず問いかけたくなってしまうのです。

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