中国映画「PROMISE」観ました。ちなみに、一般には真田広之が出演しているということで話題になっている映画。
ブログには、自分にとって面白かったものしか書かないつもりなので、本来ならここで紹介するほどのモノじゃないんですが・・・。2年前に観た邦画「キャシャーン」のときと同様、何というか、映画全体にイタさを感じてしまったので、あえてその話をしたいのです。(「キャシャーン」のときの話はここ)
キャシャーンのときとまさに同じ話で、この映画にも構造性が欠如しています。同じように寓話的、ファンタジー的、そしてアート的なものを志向している中国映画「HERO」は高度な構造を持った映画だったのですが・・・。
しかし、この映画、どこがクライマックスなのか良くわからない。どこもかしこも手が込んでいて、音楽も派手。結果的に逆にストーリーの起伏が無くなっています。後で考えると確かに筋は通っているんだけど、見たときにはどうも内容がピンとこないのです。それに、ファンタジーなら何でもあり、という悪いパターンも垣間見えます。何でもあり、に説得力がなければ、ただいたずらに見ている人を混乱させるだけです。結果的に、作り手のその場その場での思い入れが、全体の流れに悪影響を及ぼしているように見えます。
それにしても、寓話的、アート指向の映像美というのは中国映画の特徴なんでしょうか。
この映画でも、だだっ広い砂漠、草原、何もない川原、幾何模様風の建築、といった現実からは程遠いシーンがたくさん出てきます。軍隊も真っ赤、真っ黒、真っ白にきれいに色分けされる。HEROのときは、きれいだなあ、と思ったけど、今回はいささか辟易としてきました。こういう映像美こそ、ちょっとアマチュアくさくはないかと、そんな気がしてきました。
絶世の美女役のヒロイン、どこか菅野美穂に似てます。だからどうってわけじゃないけど。
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