昨日、浜松少年少女合唱団の演奏会にて、私が編曲しました「唄・今昔物語─にほんのうた─」が初演されました。「唄・今昔物語」の編曲シリーズは第二弾。第一弾の話題はコチラ。
今回は題材が日本の歌で、唱歌などを中心に7曲選びました。曲は「ふじの山」「シャボン玉」「砂山」「あめふりくまのこ」「青い目の人形」「汽車ポッポ」「夕焼小焼」。
最初はメドレーにしたいという合唱団の意向でしたが、私のほうからそれは止めたほうが良いとお話ししました。以前も同じような唱歌系の曲をアカペラでアレンジしてメドレーにしたとき、想像以上に難しくなってしまった反省もあって、児童合唱だと厳しいと思ったからです。
結果的に今回のステージは、最初の「ふじの山」と最後の「夕焼小焼」をちょっと派手なアレンジにして(というか、前回程度の難しさ)、その他の曲は声部も少なく、曲も短くし、曲間は合唱団のアイデアによる演出によってつなぐことにしました。
昨日の演出は、さすがに児童合唱に慣れた皆さんだけあって、お客さんをちょっとクスッとさせるような面白い繋ぎが出来たと感心しました。
しかし、改めて思ったのは、多くの人が知っている日本の唱歌系の編曲ものはやはりウケが良いということ。演奏会後にアンケートを読みましたが(基本的に全て好意的な感想ですが)特に「唄・今昔物語」には多くのお客さんが楽しく聴いてくれたのが良く分かりました。
いいと思う理由を大別すると、「子供の頃を思い出して懐かしくなった」系、「オリジナル合唱曲で無くて知っている曲だから良かった」系、「聞き慣れた曲を違ったアレンジで聴いて面白かった」系の3パターンくらい。
最初の二つは普段合唱を聴かない方々ですから、まさにこういう方々に気持ち良く聴いてもらえるためのレパートリーとして、やはり唱歌系のステージは重要なものだと再確認。
三つ目は、もうちょっと音楽的な聞き方をしてくれた方で、ポリフォニックにしたり、転調したり、和音を変えたりしたことで喜んでくれた方々。もうそんなことなら、いくらでもしてあげますよ!
浜松少年少女合唱団は今年の夏にドイツ演奏旅行の予定があり、ドイツの教会でこの編曲を演出付きで演奏するそうです。
原曲を知らない人はどのような反応をするか若干不安はあります。そのとき初めて純粋に編曲の面白さを聴いてもらえるのかもしれません。
オリジナル曲ではないので、このページには紹介を載せていませんが、興味のある方がいましたら楽譜をお送りすることは可能ですので、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
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