2012年2月5日日曜日

静岡県ヴォーカルアンサンブルコンテスト出場


たまには我々の団の活動のことなど。
昨日の土曜日、静岡県ヴォーカルアンサンブルコンテストが島田にて開催されました。
ウチの団は現在20人を超える団体なので、いつもアンコンには2チームで参加しています。ここ数年は、若手中心のプチ・ヴェールと、残りものの集まりの本体ヴォア・ヴェールの2団体で参加。両方とも混声。ちなみにプチ側にはヴォア・ヴェールの団員でないメンバーも入っており、完全に一つの団体が二つに割れて出ている、というわけでもありません。
今回ヴォア・ヴェールは私の指揮でH.バディングスのMissa Brevisを歌いましたが、おかげさまで金賞受賞(金賞は9団体中3団体)で、3月に福島で開催される声楽アンサンブルコンテスト全国大会に出場することになりました。

団全体のことを考えると、団として練習したい時間が取られてしまうことが嫌だったので、実はアンコン専用の練習はほとんどしなかったのです。プチはもともと別枠で練習していたし、ヴォア・ヴェールの曲は(演奏会でも歌うので)団全体で練習していました。
本当に出場するメンバーだけで練習したのは、本番前の金曜練習に1時間と当日の1時間だけ。それまでなかなかソプラノのメンバーが揃わなかったり、ということもあり、練習のかなりの時間はソプラノの音を揃える作業に費やすことになりました・・・

今回のポイントは、ミサ曲を歌ったという点。
私自身、宗教曲はあまり自分の指揮では避けてきた、ということがあります。本質的にはその考えは今でも変わってはいないのですが、少人数できちんとしたブレスや発声を磨くためには、どうしても宗教曲的な雰囲気を持つ楽曲が必要だと考え、昨年来、そういう選曲をしています。

ですので、いかにも合唱、というようなレガートを徹底的に求めるような練習を自分では進めてきたつもりです。どうしても現代系の曲や、邦人曲では息の長いフレーズを歌うことが少なくなり、合唱的な旋律線の太さがおざなりになることが多いように感じます。
アクセント、スタカート、マルカートなどの細かいアーティキュレーション指定や、ややこしいリズム、音形というのはレガートに歌うことより、一音符毎の表現に注意しがちです。
これまで自分でもそういう選曲が多かったという反省もあり、敢えて合唱的なレガートを求めるためにミサ曲を選んでみたというわけです。

音を取るまでが大変、という練習から、音を取ってからが大変という練習をしていかないと説得力のある演奏が出来ません。難易度の高い曲は得てして練習がソルフェージュ中心になりがちですし、指導側もそれで指導している気分になってしまうことが往々にしてあります。
久し振りに合唱の基礎的な指摘を中心に行なうことで、自分がこれまでこういう表現をちょっと犠牲にしてきたのかなという反省を感じました。実はそういう意味で、自分にとっても今回のアンコンの練習は良い経験になったと思いました。

全国大会の練習も、なかなか専用の練習はしづらい状況ですが、少ない時間で何とか良い演奏が出来るように頑張るつもりです。お近くの人がいましたら、聞きに来ていただけると大変嬉しいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿