今考えてみると、私がApple製品に対して感じたクールさというのは、全てジョブスに由来していたように思います。ジョブスの訃報を聞いて、予期していたこととはいえ、何か言いようのない喪失感を感じているところ。
私はこれまで決して熱烈なAppleマニアだったわけではないけれど、これまでどのような製品を買ってきたのか、振り返ってみようと思います。
会社に就職した1989年、プログラマーとしてのキャリアを始めたわけですが、寮の同期の友人に影響されMacに触れたのがAppleとの出会い。寮のすぐ近くに、Mac専門店があったので、そこに二人で何回も通っているうちにどんどんその先進性に惹かれていきました。
結局、入社した年にMacintosh Plusを購入。私が初めて買ったパソコンはMacでした。すでにそのときジョブスはAppleにはいなかったけれど、初期の一体型Macはデザインも含め、ジョブスの意志がふんだんに込められていました。
当時、仕事で使っていたのはNECの98で、要するにコマンドライン型のMS-DOSパソコン。メモリも640KBの壁があって、EMSとかで拡張しなきゃいけないとか、何て面倒なんだろうと思っていました。それに比べてMacintoshの何と洗練されていることか!
テーブルの上を模したデスクトップ画面に、マウスでウインドウ操作。一見、ユーザーがやりたいこととは無縁な視覚エフェクトは、コンピュータが何をしようとしているのかの意志が明確となり、何より愛着を感じさせました。また、妙な制約が多いIntel8086系でなく、モトローラ68系というのも当時の技術者からすれば共感した選択だったと思います。
その3年後に、Powerbook 140というノートパソコンを購入。今でこそ一般的になったノートパソコンでしたが、当時はまだ珍しいもの。キーボードの手前にトラックボールとパームレストがある現在のノートパソコンの原型になったと言われています。
次に買ったのがPerforma5210という一体型のデスクトップ。
Windows95が出て来た頃で、スペック的にMacが優位でもなくなってきた時代。今思うと、このころのMacは凡庸で、MacOSが無ければハードウェアは他社メーカーとそれほど代わり映えしなかった感じがします。
確かにこの頃、Apple社は新しいOS開発を続けていたけれど、何度も延期されたりして、良いニュースを聞かなくなりました。
それ以降、音楽のために主にPCを使っていた私は、Macに見切りをつけてしまいました。
多くのソフトウェアがWindows中心になっていき、周辺機器なども充実していたので、その後私はWindows機を購入。
2000年代になって、AppleがiPodなどで再び盛り上がるのがちょっと気になりながらも、一度Windows系で買い続けたソフトを変えるわけにもいかず、しばらくWindowsを使い続けていました。
そして2008年に再び、今使っているiMac購入。
そしてその夏にiPhone購入で、一気にAppleモードに変わりました。この後は、妻のPCもMacbookProに買え、我が家のPC環境はすべてMacに切り替わっています。
そして、3年後の今、またiMacを買おうと画策しているところなのです。
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