2011年7月21日木曜日

CC合唱曲に「屈折率」追加

CC合唱曲と呼ぶようにしてから、初めての曲をアップ。

宮沢賢治の「屈折率」という詩を、混声四部の合唱曲にしてみました。
楽譜とMIDIはこちら

CC合唱曲のコンセプト通り、商用目的でなければ、自由に楽譜をコピーして歌ってもらって構いません。
音楽的には、div.が無く、少人数で歌えることを念頭に置いているので、少人数のアンサンブル練習などで取り上げてもらえると、良い練習になるのではないかと思います。

詩については、このページにとても良い解説が書いてありました。
詩だけ読むと、なかなかそこまで深く解釈することは難しく、宮沢賢治という詩人がそもそも心の奥底にある本心を直接的に表現することを良しとしないタイプの詩人に思えます。
この詩のタイトルを「屈折率」としているのも、言葉の連なりのままでは今ひとつ意味が分かりません。しかし、屈折率のおかげで、苦労しているこの道の行き先が明るく見えていただけだった、と解釈すると、若いながら宮沢賢治が人生をどのように考えていたかを伺い知ることができます。

まあ、そのように深く詩を鑑賞するかはともかく、この詩の持っている寂寥感のようなものを表現してみたつもりです。
まずは、一度上のページに行ってMIDIを聞いてみてください。音もシンプルで短い曲ですが、この曲を気に入ってもらえると大変嬉しいです。

※曲中の「アラツデイン」は次のランプという言葉から想像すると、「アラジン」のことかと思われます。そのようなことを念頭に置いて、歌う際の発音は考えてみて下さい。

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