デジタルという言葉の印象は巷では必ずしも良くありません。
IT技術や、コンピュータや、インターネットを想起させ、そのブラックボックス化したシステムの中で勝手に大事なものを触っているような印象があるのでしょう。しかし、10年後、20年後、確実に世の中は変わっています。あなたが望まなくても、世の中のデータは全てデジタル化されていくことでしょう。
じゃあ、そもそもデジタルって何?と聞かれると、結局、概念的な答えになります。単純に言えば、コンピュータが扱えるデータ、のことであり、定義通りに言えば、0と1のみで構成されたデータということになります。コンピュータの中では、電子回路内の電圧が高い、低い(つまり0と1)だけで情報をやり取りするからです。
通常私たちが使う数は、二進数にすれば0と1のみになります。つまり、デジタルとは数字のみで作られたデータと言い変えることが可能です。
では、どうして、文字や、画像や、音を数字だけで表現することが出来るのでしょう。
これは一見、想像を絶することのように思えます。しかし、文字って何? 画像って何? そして音って何? ということを純粋に技術的に考えていくと、それほど大変なことでもないのです。
例えば、文字の場合は分かり易いと思います。全ての文字に番号を割り振ればよいのです。この割り振り方にいろいろ流儀があるため、コンピュータではときどき文字化けなんてことが起きてしまいます。
画像では、デジタル化したいデータを小さな正方形(画素、ピクセル)に分割します。小さな正方形では、色は一つのみです。例えば300万画素のデジカメは、一枚の写真に小さな画素が300万個あるのです。色の表現はRGB(赤緑青)の組み合わせで表現します。一画素のRの量、Gの量、Bの量を数値で表せば、その画素の色が決まります。その値を画素数分だけ持てば一枚の画像をデジタル化したことになります。
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