2009年6月11日木曜日

さらに、プロとアマについて

どうせ私たちプロじゃないし・・・っていうのが嫌いです。
なぜ練習しているかというと、いい演奏をするためだし、なぜいい演奏をしたいかというと、それを聴いたお客様に喜んでもらいたいからです。
結局、アマとプロを分けているものは、演奏者の「覚悟」なのだと思います。いい演奏をするためにはいろいろな障壁があります。その障壁に敢然と立ち向かう覚悟があるか、ということです。やや、勇ましい言い方をしていますが、見た目の熱さのことじゃないのです。どちらかというと「究める」という感覚に近い。いい演奏をしたい覚悟とは、物事を究めようとする態度なのです。

合唱がなかなかプロ的になれない理由の一つとして、演奏者一人一人の責任の軽さという問題があるでしょう。例えば、バンドの練習でドラマーが休んだら練習にはあまりならないでしょう。でも、合唱って私一人くらい練習を休んでも大丈夫、と思ってしまう傾向があります。
しかし、合唱団のレベルは最後には団員一人一人のプロ意識で決まっていきます。プロ意識が高ければ、確実にウマくなります。そのために、演奏者が自分たちの演奏に対する責任をもっと強く感じる必要があります。

その一方で、生涯学習的に、自分自身がゆるやかに楽しめれば十分。あわよくば、家族にも演奏を聴いてもらえば嬉しい、というような音楽の取り組み方もあることでしょう。
その場合、指導者はお客様に楽しんでもらうような音楽作りでなく、団員を生徒として扱い、音楽を学ぶ楽しさを体感させる必要があります。それは、まさにアマチュア的なあり方です。
その辺を曖昧にしたままで団の運営をすると、いろいろと混乱の元になってしまうのではないでしょうか。

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