浜松に住み始めて早20年経ちましたが、地元にいながら行ったことの無い場所というのがまだまだ結構あるものです。
私が住んでいる場所から歩いて15分くらいのところにある「賀茂真淵記念館」もそんな場所のひとつ。本日、急に思い立ち行ってみることに。
まあ、予想通り日曜なのにお客がほとんどいない、ちょっと寂しい博物館でした。料金は大人300円。
ちなみに行ってみようと思った直接のきっかけは、今週号の「古代文明」に国学の記事があり、そこで賀茂真淵の話を読んだからです。
賀茂真淵とは何者かというと、一言で言えば、江戸時代の「万葉集」研究家。
当時は、そんなものを組織的に研究するような機関は無く、完全なアマチュア研究家でした。しかし、その功績のためか(良く分からないけど)将軍吉宗の次男の家庭教師となり、浜松から江戸に移り住みました。
結構、へぇ~と唸るような話として、「松坂の一夜」というエピソードがあります。
賀茂真淵が関西に旅行した際、その途中の松坂に一泊したときのこと。国学に興味を持っていた若い医者、本居宣長はそのことを聞き、賀茂真淵を訪ねます。そして、その夜二人は国学について語り合ったということです。
本居宣長は賀茂真淵の弟子となりましたが、生涯会ったのはこの一度だけ。それ以降、二人は手紙を通して様々なことを論じ合ったそうです。本居宣長は、やはりアマチュア研究家として、その後「古事記」の研究に大きな業績を残すことになります。
ということで、本日のお勉強はここまで。
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