たまたま、以前に作曲したピアノ伴奏付きの作品を見直す機会があり、これらをPD合唱曲シリーズとして公開することにしました。
曲は「オリジナル作品一覧」にある立原道造の詩の「虹の輪」「初夏」「朝に」の三作品。「虹の輪」「初夏」は女声で、「朝に」は混声です。
いずれもピアノ伴奏付きの曲で、作曲自体はもう10年以上も前のこと。
自分のスタイルを模索していた時期と言えるかもしれません。これらの曲の作曲にあたっては、若干音は凝りつつも、どちらかというとオーソドックスなテーストを持った、一般的合唱団のトレンドに合ったものをイメージしていたように思います。
楽譜も今では紙でしか残っていなかったので、これを機会に浄書し直し電子化。「朝に」は、音も若干手直しを入れました。MIDIも作ったので、楽譜と合わせて聴いてみてください。
楽譜を入力しながらあらためて立原道造の詩の魅力を感じていました。
やわらかな風景描写と、その中で仄かに語られる一人称の心情。どんなに華やかな言葉を使っても、その中には常に寂寥感が宿っていて、感傷的な気分にさせられます。自然を愛し、儚さを好む日本人の集合的無意識をとめどなく刺激してくれるのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿