先週末に、浜松アクトシティ大ホールで開催された浜松世界青少年合唱祭を見に行ってきました。5日のメインコンサートは10時から18時までのマラソンコンサート。結局、ほとんど全部見てしまいました。
ちなみに、前回の感想はこちら。
全14団体の演奏がありましたが、面白かったのは次の3つ。
・プエリ・カントレス・オリヴェンセス(ポーランド)
青少年の合唱祭なのに、なぜか男声には頭のはげたオヤジが・・・。いや、それが面白かったのでは無くて、演奏した曲が面白かったのです。2曲はカール・ジェンキンスのレクイエムから。これを選ぶとはなかなかしぶい。
しかし何より可笑しかったのが、最後の曲。これ、一切ハモリ無しの現代曲というか、パフォーマンス。みんなが叫んだり、指揮者がいきなり怒り出したり、全員がふざけ始めたり。圧巻なのは、まるでビデオでポーズボタンを押したかのような、全員の静止芸。大爆笑でした。
・名古屋少年少女合唱団
指揮者は全国大会でトヨタを振っている水谷さん。
しかし、ここは完全に、徹底的に、芸能の世界を極めようとしています。踊りと太鼓、手拍子、足拍子と、歌以外の要素だけでもう十分に楽しめます。
正直言って、この団には踊りあるいは演出のプロがいると思いました。これだけの少年少女の団員が、乱れなく(しかも本当に楽しそうに)舞台上でパフォーマンスを繰り広げるには、相当の練習が必要だったはずだし、それをきっちりと統率した演出家がいたことが想像されます。
ウチでもやっている「狩俣ぬくいちゃ」など、恐らく楽譜まで手を入れていたと思われます。(要するに、あるものが無かったり、無いものがあったり・・・)
・ノルウェー少女合唱団
この合唱団が演奏した曲は、この日演奏するために委嘱された現代曲。それも筋金入りの。
現代曲といっても、邦人作曲家が書くような意味不明なカオス的音響ではありません。いきなり「ギャー」とか叫びながら、少女たちが舞台上を走り回るところから曲は始まります。それが過ぎると、朗読+和声のない音響、の連続。朗読は英語だったようですが、残念ながら意味が分かるほど聞き取れず。
ただ、全員が白装束だったり、プリミティブな表現が多かったことを考えると、何かしら文明批判的な主張を持った曲なのかもしれません。見事に歌いきった、もとい、演じきった女の子たちに拍手!
もはや、合唱は芸能なのかもしれません。
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