2007年8月26日日曜日

プリマヴィスタ2を触ってみる

同じ合唱団で指揮をしているO氏が開発したPC用ソフト、プリマヴィスタ2が発売されます。
先日は(仕事で)軽井沢合唱フェスティバルに参加し、宣伝をしてきたようです。

その体験版がダウンロード出来るようなので、ちょっと触ってみました。ダウンロードはこちら
なるほど、合唱専用ということで、いろいろ工夫されていてGUI的に見栄えが良いですね。何といっても、コダーイシステムの移動ド表記が素晴らしい。自分で楽譜に書こうと思っても面倒ですが、自動で出てくれると嬉しいです。あと、全音や半音の違いだけにフォーカスして楽譜に表示される機能も、私的にはなかなかヒットです。楽譜上で音程が微妙に上下しているときに、半音か全音かって異名同音なんかもあって意外と識別しづらいことは良くありますよね。

もう一つ面白いのはレッスン機能。
譜例どおりに歌って、きちんんと正しい音程で歌っているか判断してくれる「視唱トレーニング機能」は、なかなか良いのではと思います。これで練習すれば、音程の悪いところ、取れないところを認識できるきっかけになることでしょう。
ちなみに体験版では28例ありますが、これが100以上になると、やりがいがあるんじゃないでしょうか。練習用コンテンツをもっと増やすと本当にこれでレッスンできるような気がします。
もう一つの音程トレーニングですが、これはちょっと難しい。これ、簡単に出来る人はほとんどいないような気がします。もちろん、これでトレーニングしたらかなり移動ドの力がつくとは思いますが・・・

恐らくこのソフトの一番のキモは、練習している曲のデータがあるかないか、ということでしょう。今練習している曲がデータとしてあると、あとはスクロールする楽譜に合わせて歌を歌って音が取れているか確認できます。
しかし、楽譜はスコアメーカーという別のソフトがないと作れないし(簡易的なスコアなら作れるようですが)、音取りするために楽譜データを作る、というのはちょっと非効率で現実的ではありません。
せっかくカワイはたくさんの楽譜商品を持っているのだから、それらをどんどんスコアメーカーフォーマットにして、公開するか安く販売するなどすれば、このソフトの有用性が上がると思います。
このソフトの力を十分に生かすには、コンテンツの充実が鍵ではないか、という気がします。

あと、微妙に不満なところ
・ピッチグラフの横軸のスケールがいじれない。
・ピッチグラフも点ではなく線で表して欲しい。
・視唱トレーニングは全音符だといまいち歌いづらい。
・ピッチ検出できなかったとき、データが途切れてしまうのでなく、表示に前のデータを使うなどして工夫すると、もう少し見やすくなるような気がする。
→リアルタイム性にこだわらなければ、もう少し精度の高いピッチ検出が出来るかも。

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